2009年06月02日
2件の社内検査を実施しました。
工程内検査(木工事検査)での指摘事項は完璧に修正されていましたが、床養生材を外す事によって、「ギシギシ」と鳴る『床鳴り現象』の新しい不具合を発見しました。
当社の住宅はハウスメーカーと違い、【天然木と自然素材の軸組工法と内装材】が標準装備ですので、その自然素材の収縮や自然な動きから発生する、こういった床鳴りやひび割れ、隙間が出やすいのが欠点です。
その点ハウスメーカーや殆どの住宅ビルダーがあつかう素材は、安定した品質を目指して、工場で見事な管理生産された工業製品ばかりなので、ほぼこういった素材そのものの動きなどが出る事はないと思います。
この【お客様ブログ】でも自然素材のメリットとデメリットについて書いてくださっています。
では何故そんなにクレームの出易い素材を使った住宅建築を進めるのか?
当然ですが、何よりも構造強度の観点から築1300年を誇る奈良法隆寺に代表される歴史に裏打ちされた伝統的な木造建築軸組工法がベストであると考えている事。
続いて身体に一番優しい住宅建築を進めたいからです。
ドーンと力強い七寸角吉野檜大黒柱と足裏に優しく温かい『うづくり仕上げ』の伊吹材の階段、そして壁は漆喰塗りです。
この美しいコントラストはどうでしょう!
シックハウス症候群対策の為にわざわざ品確法に設定されたF☆☆☆☆(エフフォースターズ)建材は含有VOCを規制しているものですが、私たちが採用する無垢材・自然素材の内装材などは化学物質とは無縁なので規制対象外となります。
F☆☆☆☆建材はVOC排出量を規制していますが、F☆☆☆☆でもVOCは出ているのです。
他にもシックハウス症候群対策として24時間換気が法制化されていますが、これは【高気密・高断熱】を追いかけるあまり、建材から発生するVOC(室内空気環境を悪化させる塗料や接着剤に含まれる揮発性有機化合物)の対策が遅れ、機械換気で室内空気を清浄化しようというものなのです。
ハウスメーカーの現場監督さんが、ご自分の家を新築される時にそのメーカーで建てなくてご自分で管理しながら知り合いの工務店さんに依頼されているのをよく聞きます。
では何故メーカーさんは自然素材を採用しないのでしょう?
そうです、その製品を使う事により、その住宅はひび割れや床鳴りなどの細かいクレームが出て、メーカーではそれに対応している暇なんてないのです。
どんどん次を売らなくてはならないのですから。
私たちの推奨する木造住宅は床鳴りだけではなく、柱や梁からも結構ギシギシ音鳴りしますし、漆喰塗りの内壁と無垢材の柱や梁との接触部には何ミリかの隙間も開きます。
これは取りも直さずこの住宅が呼吸し、生きているからなのです。
私たちはこんなに面倒のかかる住宅でも目を離さないで、しっかり永いお付き合いを約束して点検を進めています。
この検査で発見した床鳴りは床下の補強やジョイントの修正などの対策を行い、きっちりと対応します。
確かにハウスメーカーさんの住宅では殆どこういう隙間などは出てきません。
伝統の匠の技を使わなくてもいいように開発され、工業化された工業製品ですから。
是非完成見学会で、この大黒柱を見に来てください。








