2009年11月05日
トヨタ自動車がF1から撤退を発表した。
2002年の初参戦から7年、年間数百億円といわれる参戦費用を「ブランド力強化」「技術開発」「人材育成」の御旗の元で、優勝さえできなかったが、世界のモータースポーツ界をリードしてきたのだが。
2年前のホンダに続いて、このトヨタまでもが撤退を余儀なくされ、世界3大スポーツと言われるF1のステージから《日の丸》が消える。
※世界の3大スポーツ : オリンピック、サッカーワールドカップ、F1
本当に残念ではあるが、豊田社長はこの負担を軽減し、「本業に経営資源を集中させる。」と語った。
この世界一のトヨタでさえ、あのリーマンショックの痛手は大きく、世界で300万台以上の過剰能力を抱える生産拠点の統廃合や固定費の削減、為替動向に大きく左右される体質の改善などの本業の課題は山積している。(産経新聞 11/5)
この撤退をどう捉えるか?
折りしも一昨日、NHKで『夏の北アルプス あぁ絶景!雲上のアドベンチャー』という番組をやっていた。
この夏、登山家で有名な田部井淳子さんとNHKの内多アナウンサーが23日間にわたって北アルプスを縦走したときの模様でした。
驚いたのはアナウンサーの方は山登り初心者とは言え、バリバリ現役の40歳台に対して、田部井淳子さんは何と今年70歳になられたベテランで、本当に23日間もの厳しい山登りに耐えられるんだろうかと思う私たちの心配をよそに、ついつい軟弱になりがちなアナウンサーをどんどんリードし、励まし、登って行くストーリーでした。
また随所に田部井さんの山への造詣、感謝、そして優しさが表現され、素晴らしい番組に仕上がっていました。
この番組の中で特に興味深かったのが、やっと頂上寸前の山小屋に到着し、さあ明日は念願の頂上征服という時に天候が悪くなり足止めを食うという展開で、田部井さんが、
「山登りは進む事も大事だが、このようにじっと待つ事も大切なのです。
ここは我慢して待つのです。」
といった言葉を発せられていたのです。
この言葉には、さすが世界7大陸の最高峰を極めただけの強さと重みがあり、登頂に気がはやるアナウンサーの心をグッと捉えていました。
そうです。
話を戻しますとあの世界一のトヨタでさえ、ここで我慢して、《待つ、戻る》選択をしなければならない局面があるという事なのです。
【勇気ある撤退】
この言葉は何か事あるごとに言われてきていますが、世の中にはこのような大きな選択と決断があるのです。
冷静に判断できる【勇気ある経営】を進めます。
最後に、
「若い日本人ドライバーをどこかのチームに乗せます。」と会見したトヨタ専務さんの涙が印象的でした。
そして
同じく、各チームにタイヤを供給してきた《ブリジストンタイヤ》も来年で撤退を決め、あとがどうなるのかと気になったところが、続いてタイヤ供給を申し出てきているメーカーの2社が2社とも韓国メーカーである事も象徴かな?と感じました。








