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2007年05月の記事

社長のコラム 一級建築士 竹沢 彰規

団塊の先輩達

 先日「三菱UFJビジネススクエア」というところの機関紙に「団塊世代の実像」というたいへん興味深い特集を見つけました。
 ここで私が一番注目したところは(団塊世代は)『自分らしさに目覚め、自立という言葉を好み、他の世代に自分達の事を説明したり、概念化するのが嫌いではない世代』というくだりでした。
 そうなんです、この団塊の先輩達(昭和22年~24年生まれをいう)はその数を武器に(私達の約1.3倍で680万人もいるらしい)年齢の近い私達後輩達(昭和25年~28年生まれでポスト団塊世代というらしい、私は27年生まれです)に対して自己主張し、概念化するのが嫌いでないばかりか、事あるごとに講釈を垂れるのです。「我々の世代は・・・云々」と。お酒でも入ろうものなら、それはそれはもうしつこくうるさい。

 あの小学生時代、原っぱでカン蹴りやら陣地取り胴馬の時でも我々の世代を常に家来のように連れ回り、いつも親分をやっていたのはやっぱり団塊の先輩達。またその上、この人達はやさしくない。彼らは家でも外でも競争が激しかったから、下の事などかまってる暇など無く、我々の事なんかほっとらかしで目一杯勝つために走っていたのです。そうでないと取り残されるのですから。

話をこの時代に戻しますと、大人になって社会に出てからも、いつも私達の目の上のたんこぶ(失礼!)のように君臨し、あの時代を今もそのままに生きておられる。あの高度成長時代の真っ只中でその恩恵を一身に浴び、バブルを経験し、それを十分享受してきた運の強い世代であります。
 それに引き換え、我々ポスト団塊世代と呼ばれる世代は常に彼らの影で表舞台を経験することなく、どこかひっそりと生きてきた感じがあります。また、我々が35歳代の一番絶頂期にもバブルの恩恵を受ける事なく、先輩達のおこぼれを細々と頂戴していたように思います。

 しかしここで冷静に考えてみて、あの680万人もの先輩達みんなが、いい思いをしてきたのでしょうか? 
 いえ違うのです。この特集でも書かれていましたが、先輩達全部がアクティブだったのではなく、ほんの一部分のはみ出した(またまた失礼!)人たちがゲバ棒を振るい、社会を揺るがしていた?し、現在のリーダーとなっているのです。全ての皆さんがビートルズにはまっていた訳ではなく、「俺達の時代の人間は・・・云々」と講釈垂れなのはその中のほんの一部の人たちなのです。

 ここで絶対に忘れてはならないのは、本当にこの国の高度成長を担ってきたのはそのベースを成してきた団塊の大部分の先輩達であって、その人たちが一部のリーダーを目指したひと達を前面に押し出し、地道に根気良く裏方を務めてこられたからこそ今日の日本があると思うのです。

 さて、私達『ポスト団塊世代』はその両方の先輩達を見てきています。従って、私達には優しさだけではなく、反面教師として決して表には出さないが、隠し持った芯の強さと、ちょっとお洒落心も持ち合わせているのです。(私達はアイビーからトラッドに進化しているのです。)

 ポスト団塊世代の皆さん、さあ私達の出番です。いや、うっかりしているとその出番もあと数年で終わりが迫ってきています。先輩達のいいところ、悪いところを鏡として、残された少ない我々の時代を目一杯生きてゆきましょう。
 大好きな先輩達に愛と感謝を込めて!そしてたくさんの失礼にお許しを。

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