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2009年01月の記事

社長のコラム ’09.1月号

最後の宮大工・法隆寺の鬼】 西岡常一(つねかず)

『樹齢1200年で伐採されて、それからこっち1300年、地震・台風くるなら来い、雷落ちるなら落ちよ、自然の猛威を受けて2000年、2500年のいのちがありますねん、そういうこと考えると神様ですがな。それもよれよれの情けない姿やない、美しいこれ以上ない見事な姿ですっくと立っているんでっせ。』
今年生誕100周年を迎えた【法隆寺・昭和の大修理】【薬師寺金堂復興・西塔再建】を果たし、最後の宮大工、法隆寺の鬼と呼ばれた《西岡常一》棟梁の言葉です。
この言葉は法隆寺大修理の際に、ここで使われていた柱の【吉野檜】の強さ、木造建築の素晴らしさを語ったものです。言葉の通り、法隆寺の柱は樹齢1200年くらいの吉野檜で、伐採して木組してから1300年もっていて、まさに2500年経った木材がまだ現役で建物を支え続けているのですから棟梁が神様だと言った事が納得できます。
また法隆寺五重塔の心柱(しんばしら)は直径2.5mの吉野檜が使われており、この樹齢は、奈良国立文化財研究所によって、西暦594年に伐採された事が年輪年代法で確定され、まさに1414年前の木材が、このとてつもない歴史的建造物を中心で支えているのです。
棟梁はまた、この大修理の際に、「1300年たった檜でも二分(6㎜)ほど削るとプーンと匂いがしてきます。生きてあるという証拠です。塔の瓦を降ろすと、下がっていたものが毎日毎日少しずつ戻っていくんですわ。そんなん見ると感動しますわな、神様や思いますわな。千年たっても生きているんですから。」と言われています。
私は今回、この【宮大工西岡常一の遺言】(山崎佑次著)を読み進めるにつけ、驚きと感動の連続で心が躍りました。
私達の先達は、これほどすごい素晴らしい技術を持ち、この国の歴史を作ってきたのだという事。
また私達の廻りに、こんなにふんだんに存在する木材の素晴らしさを再認識できた事。
その重い歴史の延長線上にある、木造住宅建築で我々は生きながらえさせてもらっている。
そして私達も、何とかこの先達の技術を継承していかなければならない事も。

今、当社ではこの吉野檜(7寸210㎜角)を大黒柱として全木造住宅に使わせてもらっています。
法隆寺の築1300年には遠く及びませんが、100年住み続ける安心住宅を目指していきます。
           
                                              
         エッグタイムズ2009年1月号      代表取締役 一級建築士 竹澤彰規

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