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2009年12月の記事
社長のコラム 09.12月号 ≪その1≫
『どちらの方へお帰りですか?』
先日、芦屋市の、あるお客様のメンテ作業を終えたあと、このあと久しぶりにお邪魔する西宮の友人宅への手土産にと、ケーキで有名な《アンリ・シャルパンテイエ》でシュークリームを買って帰りました。 そこでのちょっと驚いたひとこまです。
≪アンリ・シャルパンテイエ≫と云えばこの芦屋市発祥のケーキ屋さんで、私たちが学生の頃からこちらのケーキの美味しさは有名で、その後もどんどん会社規模を拡大し、今や全国で、100店舗以上、何とケーキだけで年間200億円を売り上げる兵庫県を代表する企業になっておられます。 私はこの成長の秘密はそのケーキの美味しさだけだと思っていたのですが?
でも、 ・ ・ ・ ・ それだけではなかったのです。
まず10坪ほどのシックで小さな店舗(このお店が発祥地です)に入ってまず、同じくシンプルでシックないでたちの女性1名と男性1名の優しい笑顔と暖かいイントネーションで
「いらっしゃいませ」。
こちらは汚れた作業服姿、おまけに隣では休日で、ちょっとお洒落した地元の紳士と芦屋夫人とが一組。
店内正面の男性と目が合い、
「そのシュークリームを5つください。」
私はこんな格好でこの高級店に入るのに少し気後れ気味だったのですが、この男性店員の目が暖かい。(良かった。大丈夫だ。)
「承知しました、どれくらいの時間でお召し上がりですか?」ン?、そうか保冷剤の量を確認されたのか。なるほどね。
そのあと、まず1発目のビックリ!ショーケースの向こうからこちらに出てこられ、わざわざケースに入ったシュークリームを見せ、
「このような包装でよろしいですか?」
ほーッ!パッケージも確認されるんや、なかなかやんか!
そしてショーケース越しに代金を支払ったあとでまたまたサプライズが!
シュークリームケースが入ったお洒落な袋を持ち、わざわざこちらまで出てこられ、手渡し際に
「有り難うございました。お客様どちらの方へお帰りですか?」
最初何の事か分らなかったのですが、その手の先を見て納得。そう、このお店は阪神電鉄芦屋駅前の角地にあり、出入口の自動ドアが2方向にあるので案内してくれているのでした。
気がついて「ああこちらです。」と片方を指さすと、
「有り難うございました。またお越しくださいませ。お気をつけて。」とご自分でドアを開けて送り出してくれたのでした。
帰り際には、自然に「どうもありがとう」と明るく返事できている自分がいました。
瞬間に胸の名札に店長の文字が目に入りましたが、紳士風の店長自らこのように店頭で表に出て精一杯の応対をされているのが大変印象に残ったのです。
そのあとの帰路では、お客様への感謝の表現の原点に触れたような、何かほのぼのとした感慨に身を包まれながら、気持ち良く友人宅に向かいました。
友人宅に着き、「芦屋に行ったから、アンリのシュークリーム買ってきたよ。どうぞ!」と元気よく手渡す事ができ、
「わあッ、嬉しい、久し振りやわぁ!ありがとう。」とご夫婦で同じく元気に歓待されたのは言うまでもありません。
シュークリームも美味しいけど、みんなのハートも甘く美味しくなる出来事でした。
≪アンリ・シャルパンテイエ≫さん、気持ちの良い1日を本当にありがとう。
代表取締役 一級建築士 竹澤彰規








