社長のコラム 11.7月号 ≪その2≫

社長のコラム 11.7月号 ≪その2≫

 ≪ 了解しました ≫            
 
 先日の日経新聞に『お見舞いではなく、お伺い』という記事が出ていました。
これは私たちが何げなく使っている『暑中お見舞い申し上げます』の『見舞う』という言葉は目上の方に対して、見舞う方が優位に立つ事になり、失礼にあたるそうです。
『暑中お伺い申し上げます』が本来のマナーだそうです。従って中元の表書きは『暑中御伺』とすべきで、立秋を過ぎると『残暑御伺』にすべきだと書かれていました。
 

この文章を読んでいて気づいたのが、いつもメールの返事で送られてくる『了解しました』というメッセージです。 私自身はこの『了解した』という言 葉が何か官僚的・事務的で、また上から目線で言っているような気がして、失礼に当たらないかと思い、目上のひとやお客様なども含め、『承知しました』と 使っていることが多いのです。

ちょっと調べてみると、やはりこの『了解』とは「理解して認める事」とあり、『承知』とは「旨を承って知る事」とされていて、『承知』には相手の気 持ちや考えを受け入れるというニュアンスもあると書かれていました。 どちらも間違いではないのでしょうが、『了解』自体に尊敬の意味が含まれていないと も書かれていました。
 

他にも同じような使い方で、『殿』と『様』、『ご苦労さま』と『お疲れさま』そして難しいのが『○○部長』『○○部長さん』の使い方の違い、また 『各位殿』『先生様』のような間違った使い方などなど、言葉使いは難しいですね。  尊敬語、謙譲語、丁寧語、それぞれに色々な言葉があり、またその使い 方はちょっと油断すると恥ずかしい結果になることも多々あります。
 

手紙を書くことが無くなり、文章を書くことが少なくなった近来ですが、日本語を正しく使い、正しい言葉を話す事を常に意識したいものです。
少し違いますが、私も以前から憧れている「絵手紙」にチャレンジしたいと思っているところです。
 
話 は変わりますが同じく日経新聞に『伝説の教師、27年ぶり教壇』という記事が目に留まりました。あの全国有数の進学校である灘中・灘高で50年間教壇に立 ち、教科書を使わないユニークな授業で「伝説の国語教師」と呼ばれた橋本武さんが27年ぶりに灘中で授業をしたとの記事でした。
なんと98歳になられた先生が「遊ぶように学んで」との言葉で「自分で疑問を見つけて解決できる人間になってほしい」と、やはり教科書を使わず、中勘介の小説「銀の匙(さじ)」を徹底的に読み込む授業を進められたそうです。
 

私たちも含め、昨今のひとたちは得てして「指示待ち人間」と揶揄され、自分から課題を探し、その課題に向かって自分で思考を重ね、努力するといった流れを作れないと言われてきました。
  今更ながらこの橋本先生の「自分で疑問を見つけ、解決する」という人間生活の原点が、この日本一の進学校の「考えて進める」という校風を作り、ただの「ガ リ勉」タイプの学生を作るのではなく、本当の勉学を進めるバックボーンとして脈々とした歴史と力強さを作り出していると改めて感じた記事でした。
 橋本先生のお元気を見習うと共に、私たちも「負けてられない」と発奮しなければなりません。
 ※ コラムネタが無くなると新聞ネタに逃げ込みます。カナシイ~!

平成23年7月号  竹沢建設株式会社 代表取締役 竹澤彰規(一級建築士)