社長のコラム 11.8月号 ≪その1≫

社長のコラム 11.8月号 ≪その1≫

≪ 社会に貢献すること ≫     
      
竣工後2年の定期点検に伺いました。
1年ぶりにお会いするS様ご夫妻、奥様が開口一番に「やっぱりちゃんと来てもらえるんですねえ!」
「どちらさまにも約束通りお伺いしていますよ。ご無沙汰してすみません。」
ご主人からは「そりゃあ来てくれるよ、当たり前やんか!」
でも何故奥様からこの言葉が?
 

当社の茨木フェステイバル出店や芋掘り大会などのイベントが、どうしても若い方々向けである為に、ついついお会いする機会が少ない為でした。

「住まい心地は如何ですか? 不具合は無いですか?」
お二人から嬉しいお言葉。
ご主人 : 「何も問題無いよ、明るいし気持ちよく暮らしているよ。」
奥様  : 「社長とこで建ててもらって良かったなあって言ってるんですよ、有り難う。」
 

こうして定期点検には出来るだけ監督と同行するようにしているのですが、お住まいになられている皆様にお会いするまで、やはり「どうやろう?問題は出ていないやろか?」と行く前には不安な気持ちも無い訳ではありません。

でもその不安はいつも皆さんの笑顔を拝見し、そして言葉を交わすと一瞬にして消え去ります。
「ああ、やっぱりこの仕事をしてきて良かった。」 「喜んでもらえてるんや。」
 

こちらの2年点検でも2カ所の建具金物の調整と、梁まわりの漆喰隙間が少々出ていた程度の軽微な補修となり、改めて作業日を連絡する事となり、またの点検再訪をお約束してお宅をあとにしました。
 

この定期点検をしていて、いつも思う事がもうひとつあります。
それは、こうして定期的に竣工したお宅を訪問し、永いお付き合いをさせてもらえる為には、取りも直さず、この会社が元気に継続していなければならないという事です。

またこの社会において、この企業が営々と存続している事そのものがお客様に喜ばれ、建築を業いとする者の社会的責任であるのだと思うのです。
 

『この会社を健全に経営する。雇用を守り、持続させる。』という事は、私たちのようなモノ作り企業だけではなく、どんな企業でも、一番大切で、なお且つ一番身近な責任であると思うのです。
 

60個もの鉋を持つ、ある大工棟梁が、こんな事を言ってました。
「昔から、モノサシを使う人間には蔵は建たんと言われてきた。贅沢はいらん。」

この会社を大きくするのが目標ではありません。大切な施主さんや地域の皆さん、そして一番身近な社員や協力会社の皆さんと、永くお付き合いする為にコツコツと歴史を刻む事が、何より大切だと思うのです。

 『社会貢献』、いつも話題に上り考えますが、なかなか私のような凡人には遠い目標で、 とても高いハードルです。
でもこうした毎日の地道な業務そのものが、大きな『社会貢献』になるのではないでしょうか。
一見、地味に見えますが、私が常に肝に銘じている事です。

               平成23年8月号 竹沢建設株式会社 
               代表取締役 竹澤彰規(一級建築士)