≪なでしこの出番です≫
このコラムが皆さんの手に渡るころには、ロンドンオリンピックも佳境に入り、注目度ナンバーワンのサッカー女子【なでしこJapan】の決勝トーナメントでの活躍で日本中が湧いている事でしょうね。
今回のオリンピックではこの「サッカー」を始め、「柔道」「レスリング」などの女子種目に注目が集まっています。
日経新聞のコラムで、≪なでしこの出番です≫と出ていました。ここではOECD(経済開発協力機構)やIMF(国際通貨基金)などの世界の国際機
関代表からのコメントとして、「津波からの復興や人口高齢化などの諸問題がある中にも日本の潜在成長力はまだまだある」と書かれています。
その源泉は「未活用の、よく教育された女性労働者」で、日本は「高学歴が多い女性労働力という人的資本」を生かせず低成長に甘んじていて、彼らにはじれったく映っているようです。
その問題の大きな傾向が男女の賃金格差に表れ、OECD諸国の中で韓国に次いで2番目の格差と いう不名誉なデータが出ていました。 また、中上
級管理職の女性比率で日本は香港・中国・シンガポール・インドネシア・台湾にも及ばず、取締役数ではやはり韓国の次のワースト2であると出ています。
米国では1980年代以降の世帯収入の上昇のほとんどが女性賃金の上昇によるもので、この日本での問題は、働く女性の半数以上がパートや派遣社員などの非正規雇用で、女性の出世を阻む「ガラスの天井」が厚く、仕事と家庭の両立を難しくしているとも。
最近驚いたニュースでは、米ヤフーのCEOに就任したマリッサ・メイヤー氏はこの10月に出産を控えた37歳の美貌女性でした。年俸15億ですって!
この政権が先月決めた行動計画の副題がなんと「働く『なでしこ』大作戦」。看板倒れの小粒政策が並び、本気度を疑いたくなると結んでいました。
先進国とは全く言えない、この分野ではまだまだ遅れているわが日本。
やはりここで言われているように、すぐ横にいる女性の皆さんに、如何に活躍の場を作るかが私たち男性陣に与えられた救いの道かもしれません。
また、会社でも育児休業制度を始めとする数々の働く女性を応援する体制を整えなければなりません。
とは言え、自分の胸に手を当ててみると反省すべき点が山ほどあります。
この辺で、もう一度
めて原点から問い直さなければなりません。
わが社は男性6名女性5名の所帯です。 女性の活躍の場があると言えばカッコいいのですが、
逆に、女性パワーに「おんぶにだっこ状態」です。
『なでしこエッグの出番です』
皆さんに感謝し、益々活躍してもらえるよう男性陣も応援し、心してかからなければなり
ません。
今日はロンドンオリンピック開会式でした。70歳を迎えたポール・マッカートニーのの『ヘイ・ジュード』に、つい熱いものがこみ上げてきたのは、青春を【ビートルズ】一色で過ごした私たちだけなのでしょうか。
眠い2週間が始まりました。
ガンバレ【 NIPPON 】!
いや、【 頑張ろう 日本!】
平成24年8月号 竹沢建設株式会社
代表取締役 竹澤彰規(一級建築士)