≪ へへッ! 恥ずかしながら、還暦ゴウカク ≫
≪Aが所有する甲土地につき、AとBが通謀の上で売買契約を仮装し、AからBに所有権移転登記がなされた場合に、Bが甲土地の所有権を有していると信じて
Bに対して金銭を貸し付けたCは民法第94条第2項の「相手方と通じてした虚偽の意思表示の無効は『善意の第三者』に対抗することができない」と定めた
『第三者』に該当しない。≫
えッ何のこっちゃ分からん、何これ?どないしたん?
10月21日に実施された【宅地建物取引主任者資格試験】の第1問選択肢3で、4択の内、これが正解肢でした。(勿論間違いました)
この第1問でパニック状態での試験スタート。
だいたい、「通謀」「詐欺」「脅迫」などの『もめ事』に全く縁のない人生を送ってきた私にはこういう試験は全く苦手でまた興味もなく、これまでも、そしてこれからも一生近寄りたくない領域なのです。
でも、民法・宅建業法・借地借家法などの『権利関係』の勉強を進めていくに従い、この業界での不動産取引の難しさや一般購買顧客の置かれている、法令を知らない故に起こりうるトラブルの多さと弱さ、危うさを改めて認識したのです。
殆どの法律が業務の適正化・公正化を図ろうとする目的と共に、一般顧客を保護しようというもので、私たち宅建業者のモラルと誠実さ、そして当たり前であるべきコンプライアンスとCSR(企業の社会的責任)を改めて再確認する勉強でした。
さて『試験結果』です。
結果は35点(50点満点で合格点が33点)、5回目受験でやっとの合格でした。
1年目は結構頑張って32点(合格点が35点)、2,3年目はサボリ受験。
そして去年は頑張ったのですが、2点足らずの34点でやはり不合格でした。
6月17日に勉強目標を立て、過去問題回答解説20問目標/1日とし、140問/1週間、このペースで進めると、試験前日には目標2,520問の回答解説完了となります。
スタートして8月末時点で目標1,500問のところをやっと600問余り。これはイカンと後半頑張り、最終的には見事目標をクリアし、2,947問を終了。
その費やした時間は、1問につき4択を解きその後解説を理解するのに5分~10分、この文頭にあるような難題では20分以上かかる事もあります。
平均して6分/1問とすると6×2,947=17,682÷60=294.7時間+DVD解説とノート作成に70時間以上=364時間以上を費やしていました。
10時間フル労働で36.4日、信じられない数字です。
去年が約250時間ですから今年は相当頑張った事になりますよね。
8,9,10月は日常業務も結構忙しく、ヘロヘロになりながらの3か月でした。
今年の受験者は全国で19万人余り、合格者は32,000人で合格率は16.7%、合格平均年齢は35.5歳で、20代30代の合格者が75%を占めるようです。
過去データですが、60歳以上の合格者は1.8%前後ですから、毎年約600人と、やはりこの年での受験は、よほどの資格マニアか、誰かのように 「え~、宅建?そんなの簡単カンタ~ン!」などと、例によって酒の勢いで言ってしまい意地のみで受験していたアホなオッサンもいるのでした。
受験者の皆さん、スンマセン!
たいへんな5年間でしたけど、取り敢えず資格取得となりますので、これからの少ない社会人生ですが、精一杯活かしていきたいと思っている今日この頃です。
『 ご褒美にピアノ買いましてん。ジャズレッスンが始まっています。 へへッ! 』
平成25年 1月号 竹沢建設株式会社
代表取締役 竹澤彰規(一級建築士)