社長のコラム’07.9 (一級建築士 竹澤 彰規)

何故? 木造の家がいいのですか?

よくお尋ねのご質問です。
一般に住宅の建築工法には在来軸組工法・2×4(ツーバイフォー)工法・鉄骨工法 
・RC(鉄筋コンクリート)工法があります。ここに私が考えます各工法の性能比較を表示してみましょう。(%は最近の建設実績)

 この表では一般的な見解を表していますが、細部に渡って検証しますと、決してこの通りとは参りません。例えば軽量鉄骨プレハブ工法はこの表で はコストが一番低いようになっていますが本来なら一番安くできるはずのものが、実際にはSハウスさんやPホームさん等の大手メーカーが作る場合には、豪華 なモデルハウスの建設・維持や宣伝広告費などの経費にとられ、コストは一番高くなっているのが現状です。ご理解して頂けますか?   

 また耐震性についても一般的に木造軸組工法が一番弱いように表示しましたが、現在の耐震設計法によれば、全く強度に不安はありませんし、他の工法に対して遜色は全く認められません。

 さて、当社が採用しています天然無垢材を使った木造軸組工法の住宅ですが、他の工法と全く違うのがその歴史です。ご存知のように奈良法隆寺は世界 最古の木造建築と言われ、築1400年とされているのですから他の工法と比較になりません。五重塔の芯柱は594年に伐採された檜材と証明されています。 実にこれまで1413年もの間、あの塔を支え続けているのです。

 ここで使われている檜材は天然の構造材としては第一級の素材であると言え、雨の多い日本の気候風土にマッチし、古来の伝統的建築様式がこの歴史上の建築物を支えているのです。

 皆さんの周りにも古民家と呼ばれる築100年から200年の住宅の雄姿を見られるはずです。     現代の住宅も、建築工法と内外装・断熱の正確な施工によって100年住宅の建築も決して難しくないのです。

 この在来軸組工法は現在、日本で最も多く採用され、全戸建住宅着工件数の約70%を占めるとされています。ただ、大工さんの腕に頼るところが大き いこの工法、工期も2×4(ツーバイフォー)工法や鉄骨プレハブ工法より長くなります。良い大工さんを抱える住宅会社を探す事が大切です。

 ここで木造住宅にも大きな問題がある事を見逃してはなりません。
それは最近よく木造住宅の構造材等に使用されている集成材です。
薄い木材を貼り合わせて作るこの集成材は約100年前にヨーロッパで開発され、40年程前からわが国で使用されるようになり、任意のサイズの断面や湾曲さ せた梁材、大スパンの構造などに便利に使われていますが、残念ながらこの材はまだ歴史は浅く、接着剤に使うホルムアルデヒドの危険と共に接着品質管理のバ ラツキや湿潤状態による剥離の問題も出ています。

 梁が裂けたという事例まで報告されていますので、安全な構造材と言えるかどうか疑問と言わざるを得ません。この新建材は他の合板フロアーや塩ビクロスと同じように住宅の大量生産、大量消費の為に作られた製品なのです。

 最後に木造が何故良いか?という質問のお答えで、私が何よりも皆さんに一番お伝えしたいのは『天然無垢材の暖かさ、フィトンチッドと呼ばれる芳香成分による森林浴効果、見るものを気持ち良くさせる健康と癒し効果』であります。

これからの住宅建築は何を置いても、安全・安心で健康な家造りが求められていると思うのです。説明するまでもなく、皆さんの誰もがこの意味をお分かりかと思います。
 私達は今後もこのポリシーに拘り、住宅建設を進めて参ります。(竹澤)