収納不足で後悔しないための秘訣|クローゼットに服って何着入るの?

お客様が挙げる「新しく家を建てたい理由・きっかけ」として多いものの中に
「子どもが大きくなるにつれ物が増えて収納不足」
というものがあります。
手狭になった ってやつです。めちゃくちゃ多い
そして怖い話をするんですけど
「家を建てた先輩に学ぶ『しまった!』ランキング」というものがありまして、
第1位は「コンセントやスイッチの数や位置」
そして
第2位が「収納が足りない・使いにくい」というもの
票数ほぼ同じぐらい
先輩412人の「しまった!」ランキング
収納不足を解消したくて家を建てたのに、収納が不足するという本末転倒な話。ゾッとしますが、それが現実に起こってます。
今日はそんな収納の作り方について、失敗しない収納の考え方や作り方について簡単にポイントをまとめてみました。どうぞ最後までお付き合いください。
”打合せ慣れ”したお客様
初めましてのお客様と打合せをスタートする2パターンのお客様と出会います。
計画を始めたばかりのお客様と
計画を始めてからある程度経ってるお客様
始めたばかりのお客様は「まだ何もわからない。」「色々教えて欲しい。」と仰るのに対し、
「建築地はここで」「お部屋の数はいくつで」「こんな部屋が必要で」「こんな素材で家を建てたい」
と、こちらから何かを確認するでもなくたくさんのご要望が出てくる時間があるのが後者のお客様。
これは
すでにインターネットやSNSでめちゃくちゃ情報収集しているお客様 か
すでに他の住宅会社との打合せを何度か経験しているお客様
だったりします。
「住宅会社ってこういうこと聞いてくるよね」
なテンプレ化した質疑を超ショートカットして先回りして下さるというパターンが結構あります。
家の話であって、家の話じゃないことを聞く時間
僕たちの場合それで家のことについてのヒヤリング・情報収集は終わりません。
「こんな家にしたい」というお客様の理想をお聞きした時間を経て、その後僕からもいくつか質問をしました。
「どんな趣味がありますか?」「普段お休みの日何して過ごしてますか?」
「衣類やクツが多いのはご主人ですか?奥様ですか?」
「奥様は好きなものとかありますか?」
「家でのんびりするときどこで、どんなイスに座ってくつろぐイメージですか?」
一見すると直接あまり関係なさそうな話も混ざって見えますが、そうでもなかったりします。
お客様の想像と現実の”ズレ”がないか?
僕たちはこの仕事をしているとお客様から
「ウォークインクローゼットを2帖作って欲しい」とか
「クローゼット1帖で十分」とか
そんな要望を言われることがよくあります。
ちなみに皆さんはどうでしょう?「ご主人抜き」「奥様抜き」で考えたとき
自分だけのためのクローゼットは何帖必要なイメージでしょう?
ではせっかくなのでもう一問
そのクローゼットのハンガーパイプには何着の服がかけられるかご存じでしょうか?

自分が持っている服の枚数を正確に把握している方はあまりいません。
また、新しい家を建てる時、そのクローゼットの中に服を何着収納できるか?を把握している方もあまりいません。
もちろんこれを絶対把握しておかなければならない!という話ではありませんが、そのイメージが大幅にズレたりすると、収納不足になっちゃう場合があるわけです。
知っといても損はないですね。
特に今ウォークインクローゼットじゃなくて、新しい家でウォークインクローゼットにしたいと思っている場合は要注意。
帖数のイメージと実際に収納できる空間にズレがおこることがあります。
クローゼットの帖数のトリック・注意点についてはこっちの記事の方が詳しく書いてるので、「ウォークインクローゼット欲しい!」という方は読んでおいて損はないと思います。
https://www.egg-jp.com/staff_blog/staff_blog-20683/
ちなみに、1帖のクローゼットの中には約1.6mのハンガーパイプがついてます。
そして、そのハンガーパイプに吊り下げられる服は、大体35~40着ぐらいです。

実物を見ていなくても、確認できるものを確認する
注文住宅の場合、実物は完成するまで見れない。という気を付けなければならない大きなポイントがあります。
ですが、例えば同じ大きさの窓の実物を見ておくこと
例えば同じ帖数の部屋に行ってみること
今の家のコンセントの位置を見ておくこと
などなど
「完成するまでどうなるか分からない!」でなく
「完成していなくてもある程度シミュレーションしてる」という状態が望ましいのは言うまでもないと思います。
今回は”収納”というキーワードに注目して注意点を書きましたが、
・広く感じる18帖のLDKと、狭く感じる18帖のLDKの違い や
・住み始めてから気付くおしゃれな家とごちゃごちゃした家の違い など
先に知っておくことで回避できるものは本当にたくさんあります。
「こんな家にしたいです!」
「LDKは20帖にしてください!」
こうした要望を投げかけるのはとても大事です。たくさん言った方がいい。
ただ、少しめんどくさいと感じるかもしれませんが
「なんで20帖のLDKにしたいのか?」という目的によって、同じ20帖のLDKでも作り方は大きく変わります。
エッグ住まいる工房ではそういうめんどくさいと思われるかもしれない時間を大事にしています。広く見せたくて20帖にするならそれに合わせた提案をしますし、大きな家具を置く予定があって20帖にしたいなら、また違う間取りの考え方になります。
絶対後悔しない
必ず楽しい、納得する、感動する家を建てる。それが僕たちの考え方です。
皆さんの新しい家も、後悔の無いお住まいになるようみっちり打合せをするようにしてください。