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2026/04/27

長野 孝彦

造作本棚のススメ

造作本棚のご提案について

みなさん、こんばんは。自然素材で建てる注文住宅工務店、エッグ住まいる工房 代表兼設計担当の長野です。

現在設計打合せのお施主様より造作本棚を作りたいとのご要望を頂いております。プラン段階でも提案させていただいておりますが、プラン打合せもほぼ大詰め。本日は内観パースで本棚の提案を検討しています。
弊社では比較的多い「造作本棚」のご要望。
今回は、その魅力や既製品との違いについてお話ししたいと思います。

造作本棚の最大の魅力は「空間との一体感」

造作本棚の一番の魅力は、なんといっても“空間にピッタリ合う”ことです。

既製品の本棚はサイズが決まっているため、どうしても
・天井との間に隙間ができる
・横に中途半端な余白が残る
といったことが起こりがちです。

一方、造作本棚は壁から壁、床から天井まで無駄なく設計できます。ちょっと空いたスペースを有効に利用することも可能です。
空間と一体化することで、見た目もスッキリし、インテリアとしての完成度が一気に高まります。

本のサイズ・量に合わせて最適化できる

造作本棚の大きなメリットの一つが、「収納するものに合わせて設計できる」ことです。

・文庫本中心なのか
・雑誌やA4サイズが多いのか
・大型の写真集や専門書があるのか
・どのくらいの冊数を収納したいのか

これらを事前に把握することで、棚の高さ・奥行き・ピッチを最適に設定できます。

既製品では「あと少し高さが足りない」「奥行きが余ってしまう」といった無駄が出がちですが、造作であればその無駄を極力なくすことができます。
結果として、同じスペースでも収納効率は大きく変わってきます。

空間に合わせて素材を選べる

造作本棚は、フロアや造作カウンター、建具などとのバランスを見ながら素材を選べるのも魅力です。

色味や質感を揃えることで、空間全体に統一感が生まれます。
逆にあえてアクセントとして素材や色を変えることで、印象的な空間をつくることも可能です。

既製品の場合はどうしても“その家具単体で完結したデザイン”になりがちですが、造作であれば住まい全体の中でデザインすることができます。

収納+αの自由な設計

造作本棚は「本を収納するだけ」にとどまりません。

・一部を飾り棚として見せる設計
・デスクと一体化したワークスペース
・テレビボードや収納との連動

など、暮らし方に合わせて自由に設計できます。

特に最近は「見せる収納」としての役割も大きく、
本+雑貨+グリーンを組み合わせることで、空間の主役になることも少なくありません。

熟練の大工だからこそできる精度と美しさ

造作本棚は図面だけで完成するものではありません。
最終的な仕上がりを左右するのは、現場で施工する大工の技術です。

ミリ単位での調整や、壁・天井との取り合いの納まり、
見切りやラインの通し方など、細かな部分の積み重ねで完成度は大きく変わります。

弊社の大工は、そうした細部まで丁寧に仕上げることができる熟練の職人です。
既製品では出せない“つくり込みの美しさ”は、まさにこの技術があってこそだと感じています。

耐震性・安全性の面でも安心

意外と見落とされがちですが、安全性も大きなポイントです。

既製品の本棚は、地震時に転倒するリスクがあります。
もちろん固定することも可能ですが、どうしても“後付け感”は否めません。

造作本棚は建物にしっかり固定されるため、転倒の心配がなく、安心感が違います。
特に小さなお子様がいるご家庭では、このメリットは大きいと感じています。

最後に

本棚は単なる収納ではなく、そのご家族の“暮らし方”や“価値観”が表れる場所だと感じています。

好きな本が並び、思い出の品が飾られ、日常の中でふと目に入る。
そんな場所が住まいの中にあると、暮らしはぐっと豊かになります。

だからこそ、せっかくの注文住宅であれば「置く」のではなく「つくる」という選択も、ぜひ検討してみてください。

これから内観パースでご提案する本棚が、お施主様の暮らしにどのように馴染んでいくのか、私自身もとても楽しみです。

執筆者: 長野 孝彦

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