雨模様 上棟予定雨天延期





「お願いやから明日晴れてくれ」




30過ぎても結構しょっちゅう真剣にお天道さんにお願いしてたりします



エッグ住まいる工房 竹澤貫 です





前回ブログの反響が不思議とめちゃくちゃ良くて


会う人会う人に「先日キャンプ行ってきまして…」っていうと


「あー!見た見た!」


と間髪入れず反応頂いて嬉し恥ずかし




いつも足しげくHPへ通って下さっている方は本当にありがとうございます


そしてまた懲りずに遊びにきてください(笑)





今日のお話は僕のお仕事…というより


どっちかというと現場監督さんの仕事のお話


8月23日の今日もともと予定していた工事がありまして


お家にお住まいの皆さんは懐かしいかもしれないイベント



上棟



当初の予定では本日朝からその上棟を迎えて


めでたくわいわいと締めくくる予定になっていました





ところがどっこい




昨日の朝の時点で今日の降水確率


お見事100%


こりゃあかんなということで、泣く泣く延期を決定したわけです




家の工事の時にはこうして雨が理由で


見送らなきゃいけない工事が何種類かあります


その中でこの【上棟】という骨組みを作り上げる工事

 ↓こんな状態




この時に雨を避ける理由の最も大きな理由が


「材料が濡れるから」


と思われがちですが実は全く違って





「視界が悪い、足元が滑る状態で工事をして


 万一工事中に事故が起こってはいけないから」




これが理由です





丁寧な製材をされた木材は


もし濡れてしまっても全く問題ないんですよ


少し置くことで濡れる前と同じ乾燥状態に戻るため


家の性能を損ねることはありません




結構ご意見として多いんですよね


「濡れちゃって大丈夫!!?」って


はい、めっちゃわかります。大丈夫?って思うのが普通です


でもそこはご心配なく きちんと大丈夫




それに対して工事中の事故


これは「万にひとつの事故」じゃダメなんですよね


「万にゼロの事故」にしなくちゃいけなくて




「もし工事中に大工さんが落下して大けがしたら」




こんな事工務店側の僕が言うのも変かもしれませんけど


僕ならその家住みたくない


そう思うのが普通ちゃうかなって




だからこそ工程をズラすご相談をさせて頂く場合がある


「どうしてもやってくれ」と言われても出来ない


出来ないのは人の命がかかってくるからです





少し暗いお話しっぽくなっちゃいましたが


めでたいお祭り上棟式のお話


どうかどうか、延期の日は晴れてくれますように

この記事を書いた人

鳥羽 世喜

エッグ住まいる工房 工事・施工管理担当 音楽や美術などの芸術が好きで単身日本に留学し、建築の道を志したソウル出身の現場監督。二級建築施工管理技士補を持ち、自分自身が自宅をリノベーションした経験の中で悔いが残ったことから、お客様が同じ思いをしないようにと自らの経験なども記事内で語る。

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