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漆喰壁のメリットとデメリットを知る 茨木市で建てる自然素材の家

昨日のブログで
「古くから愛されてきた漆喰壁は、お城や蔵で使われてきた」
と、そんな話を書きました

そして令和の今
エッグ住まいる工房もそうですが
この漆喰壁を壁の標準仕様と定める会社はたくさんあります

今日はその漆喰壁の正しい知識をお伝え出来たらと思いまして
ブログにしたために来ました

そもそも漆喰って何

おおもとはサンゴが原料となる漆喰
サンゴが海から露出することで石灰の鉱脈が生まれ
その鉱脈から採取される【石灰石】が主原料となります

石灰石が加工され、【消石灰】水酸化カルシウムとなり
粉末状になったもの

【すさ】という海藻や紙などの繊維を
壁に塗るための繋ぎにしたもの

【漆喰】になります

化学薬品である接着剤などは全く使われていないこの
本漆喰に対し
壁に塗りやすくするため
原材料のコストを抑えるために接着剤が混ぜられたものもあり
ひと口に【漆喰】といっても種類があることにご注意を

仕上げ方で見た目が全然違う

漆喰の壁は「左官(さかん)」という塗り仕上げなので
塗り方は完全に自由
左官職人さんに「もうちょっとこんな感じに…」なんて言うと
そのリクエストに応えてくれたりします

主要な仕上げ塗りパターンをご紹介

■コテ押さえ仕上げ

ツルっとまっ平に仕上げる塗り方
〇昔ながらのお城や蔵ではこの仕上げ方をされてる
〇めちゃくちゃ綺麗な見た目
△パッと見塗り壁っぽくない
△キズや汚れの補修跡が他の仕上げよりちょっとわかりやすい
という特徴

■扇仕上げ

文字通り扇のような見た目にする塗り方
〇漆喰塗りらしい見た目になるので好む方多数
〇汚れやキズのメンテが割としやすい
△扇の大きさなどに好みが出るので実物要確認
△小さな面積には扇が使えないので扇じゃない場所がでてくる

■ランダム仕上げ

不規則に仕上げる塗り方
〇扇ほどではないが塗り壁っぽさが強い塗り方
〇汚れやキズのメンテはとてもしやすい
△メンテしやすいが、少しコツがいる

■ハケ引き仕上げ

ハケで縦や横に線を引く塗り方
〇独特な仕上げなため、オリジナリティ出したい人向け
〇仕上げの雰囲気に高級感がある
△メンテのしにくさは押さえと同じくらい
△規則性のある塗り方なので継ぎ目が目立つ

メリット・デメリット

漆喰壁と一般的なクロス仕上げの壁とで
いくつかいいとこ・悪いとこがあるのでご説明

◎漆喰のいいところ
 〇メンテしやすく、お金がかからない
 ・キズが付いたら漆喰を使って自分で補修できる
 ・汚れが付いたら削ることで綺麗にできる
 〇室内環境が良くなり、アレルギーや花粉症の人に勧めたい
 ・調湿効果があるため、室内がカラっとする
 ・消臭効果を持つ
 ・殺菌効果がある
 ・静電気を帯びないためホコリや花粉が壁につかず
  室内で舞わず、吸わなくて済む
 〇デザインの美しさ
 ・塗り壁特有の仕上がりの綺麗さ
 ・劣化しないため、変色せず長い目でみても綺麗
  ※汚れがつかないわけではないので注意

✖漆喰のわるいところ
 △初期コストがかかる
 ・一般的なビニールクロスに比べ高くなる
 ・家一軒でざっくり50万~100万くらい
 △工事に時間がかかる
 ・ビニールクロスの工事の倍ぐらいかかる
 ・天候によって工事の時期が若干ズレる場合がある
 △デザインに注意が必要
 ・既製品のものを使うわけではないため
  「思っていたのと違った」の恐れがある
 ・塗り仕上げのため、枠などに若干のはみだしがある

まとめ

いかがでしたでしょうか
漆喰についてのお話となると割といい部分だけが語られがち

僕たちはこの自然素材である漆喰を取り扱う上で
いいとこばかりじゃないことを良く良く知っています

だからこそお客様には
「こういうデメリットもあるよ」
ときちんと伝えて選んでいただきたいわけです

そこをご理解の上で、「いいなあ」と思って貰えたらなと
強く思う次第
ぜひぜひみなさんのご検討に加えてみてくださいませ