新築費用 知らないとトラブルに…一戸建てにかかる費用まとめ

新築費用

「住宅会社に行って見積りを比較したいけど、どこも書き方がバラバラで良く分からない」
「何が入っていて、何が入っていないか見極められない」

みなさんこんばんは
茨木市で自然素材の注文住宅を建てる工務店
エッグ住まいる工房 竹澤貫 です

これはちょうど最近お打合せをしたお客様から頂いた悩みの声。このお客様は新築費用の見比べ、いわゆる「相見積もり」をして住宅会社を比較検討している真っ最中。そんな中一つの壁にぶつかることになりました。

新築費用がわからない。書式がバラバラの見積り

住宅会社から出てきた見積りの中で注意しなければならない重要なことが一つあります。たった一つ。それは「そこに書いてあるお金を払えばちゃんと家が建つのか」ということ

新築費用の見積書は会社によって書式がバラバラで、その書類を見るだけでは理解できない場合が大半です。そもそも項目が入っていない場合や、『別途工事』と書いてあり金額があとで増える場合があったりと、そのままではあとで思わぬ予算オーバーが発生するリスクがあります。
※『別途』と書かれた項目それぞれについて担当者から「およそ〇〇円程度はかかる可能性がある」などの説明を受けていれば問題ありません。

そのため、自分自身で「こういう項目がある」ということを予め知っておくことで、あとで後悔することなく新築費用のトラブルを未然に防ぐことができます。

それではここからは新築工事にかかる費用をリストアップしたものを見ていきましょう。

新築費用 見積書で見る項目リスト

建物にかかる工事費用

本体
工事
建物本体にかかる費用。いわゆる標準仕様。面積や間取りによって変わります。
追加
工事
オプション工事の費用。水回りの設備グレードを変更したり、棚を付けたりすると増えます。契約前の段階で何がオプション工事になるのかは知っておきたい所。本当はこの段階で住宅会社からどんなオプションがあるか提案をしてもらった方がいいです。
付帯
工事
主に建物の周りの工事にかかる費用。敷地内に引き込まれた水道管の工事や電柱から建物に電線を繋ぐ工事、足場を組み立てる工事などがこれにあたります。会社によっては次に出てくる『諸経費』の項目がここに入っている場合もあります。
諸経費建築確認申請や省エネ計算など申請にかかる費用。建築地によって、道路が特殊な場合や土地の種類が特殊な場合など、特別な申請が必要な場合もあります。

建物以外にかかる工事費用

水道引込工事建替えの場合必要ないと勘違いしてしまう方が多いので気を付けましょう。
引込みの管が細い場合工事が必要になります。
(大阪は13mmだと細いため20mmに変えなければいけない)
2世帯住宅の場合はより太くしなければならない場合もあるため、特に要注意。
解体工事建物の解体工事費はおよそ坪数×5~8万円(木造2階建ての場合)
ただし、アスベストが検出されると倍以上かかる場合もあるため要注意。
早めのアスベスト検査を建築会社に相談しましょう。
整地費用道路と敷地の間に高低差がある場合必要なケースが多いです。
土を足したり捨てたりするのに思ったより費用がかかります。
地盤補強工事間取りが決まらないとわからない契約前一番不透明な費用。
かかる事が分かっても慌てなくて済むように
100万円程あらかじめ予算を取っておくことをおすすめしています。
(調査の結果補強不要なら100万円浮くという考え方)
外構工事庭の工事。打合せが後回しになるため予算が圧迫されがち。
インターホンやポストなどの必須アイテムもここに含まれます。
また、隣地との間の塀やフェンスは40万~程度の費用がかかります。
カーテン工事建築会社にオーダーカーテンを依頼する場合は必要。
ご自身で買う予定なら特に入れなくても大丈夫。
照明工事『本体工事』に含まれる場合もある。要確認。

手続きなどにかかる諸経費

登記費用表示登記・抵当権設定登記・保存登記・滅失登記。
住宅ローンの借入金額によっても費用が変わります。
地鎮祭費用工事前に行う地鎮祭の費用。やらない場合0円。
様式によっても費用が変わります。
上棟式費用建物工事中に行う上棟式の費用。やらない場合0円。
様式によっても費用が変わります。
融資手数料金融機関によって様々。
5万円程度のところもあれば、借入金額の1%程度必要な場合も。
金融機関担当者か、住宅会社の担当者に確認するようにしましょう。
融資保証料手数料と同じようなものと勘違いする場合が多いので注意してください。
金融機関によっては0円のところもあります。
水道市納金お住まいになる市に支払う水道利用の初回手数料。
火災保険料新居では火災保険加入が必須となります。

手元の資金計画書と照らし合わせてみよう

もっと細かい話をすると「本体工事に何が入っていて何が入っていないか」という話を突き詰めなければいけないわけですが、まずはその前にその他の工事や手数料、諸経費が入っているか照らし合わせてみてください。なぜなら、それらの項目はどの建築会社で建てるとしても必ず必要になる費用であり、そして会社毎の金額差があまり大きくないからです。
それぞれの項目がきちんと入っているか。入っていない場合は入っていなくて大丈夫かどうかを確認しておくことがとても大切です。

比較検討・相見積もりは大事

新築費用を比較するうえで「総額いくらか」だけ書いてあるものを見て判断するのは危ないのでオススメしません。
まずはきちんと照らし合わせること
そして「安い方の見積りがなぜ安いのか」を考えること

安いのには色々な理由があります
大量発注を活かしてコストダウンできている
安い材料を選択している
人件費が少なく原価が落とせている
そもそも項目から抜いてある

高い理由、そして安い理由

それぞれ「なんでかな?」と一度疑問を持ってみると、きちんと納得した計画が立てられるかと思います。良かったら是非参考にしてみてください。それではみなさん、おやすみなさい。