使い勝手のいい小屋裏収納を作るために必要なこと
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小屋裏収納・屋根裏収納
一般的には「屋根裏収納」といった方が耳馴染みがいいかもしれない収納スペース、小屋裏収納。
ハシゴを登るのが危ないから使い勝手が悪い
一回入れるともう出さない
無駄なスペースを有効に使えて助かる
いい声も悪い声もたくさん飛び交うそんな収納スペース。
今日はこの小屋裏収納について、どんなものなのかについてお話して参ります。
皆さん初めまして。茨木市で自然素材の注文住宅を建てる工務店
エッグ住まいる工房 竹澤貫 と申します。
小屋裏収納の種類について
さて、この小屋裏収納に種類があるのを皆さんはご存じでしょうか?種類はたったの2つ。是非覚えてください。
1.天井にのぼって入る小屋裏収納
「小屋裏収納」と聞くと大抵の方が思い浮かべるのが2階の天井に入口が付いてるタイプの収納。仕組みは簡単。2階の天井と屋根の間の開いた空間がもったいないので、その空間に床と壁と天井を作って部屋にしちゃおうというものです。
✖ 注意点
梯子やタラップと呼ばれるものを使って屋根裏に「のぼって」そのお部屋に出入りしなきゃいけないということ。隠れ家にするには使い勝手があまり良くない。収納にするには両手で持つものを持って上がるのは大変。それがこのタイプの小屋裏収納を作った場合の注意点です。
〇 いい所
小屋裏収納はもともと部屋にする予定のない場所に、床や壁や天井をプラスすることで生まれる空間です。つまり、私たち建築会社にとっては「何もない0の空間に部屋を作る」のと違い、「既に空間はある場所に部屋を作る」ものなため、工事費があまりかかりません。この天井裏につくるタイプのものは、ほとんどの家で採用することが可能なので、とても万能です。
2.二階の部屋や廊下からフラットに入ることのできる小屋裏収納
これも同じ「小屋裏収納」
二階の部屋から入ることができるってどういうこと?と思う方もいるかもしれませんが、仕組みは至ってシンプル。
建物の間取りによっては一階の方が面積が大きく、二階の方が面積が小さいことは珍しくありません。そして、二階よりも大きくはみ出た一階の平屋部分のことを【下屋(げや)】と言います。
そんな下屋には屋根が付くため、その下屋の屋根裏を小屋裏収納として使うことで、とても使い勝手のいい小屋裏収納を作ることができるわけです。
✖ 注意点
そもそもこの下屋や小屋裏収納は「余ってる空間を有効に使うことでコスパがよくなる」というもの。そのため、無理矢理小屋裏収納を作るために間取りに無理をさせると、肝心の室内の間取りが使いにくくなったり外観がいびつになったりすることがあります。
「無理なくそういう空間うちの間取りで作れますか?」と設計士さんに相談することをおすすめします。
〇 いい所
言わずもがな使い勝手は想像通り文句なしです。小屋裏収納内に季節の衣類をキャスター付きのボックスにしまっておくことで、まとめて衣替えをしたり、お子様の思い出の品を収納したりすることも。
お客様によってはこもり部屋にされたりしたこともありました。
2種類の小屋裏収納に共通するポイント
メリットは
①固定資産税を抑えられること
②お部屋をつくるより安価な工事費で作れること
デメリットは
①天井の高さは1.4m未満にしなきゃいけないこと
②間取りによってそもそも作れないケースがあること
③どちらの場合も「とても便利な収納」というわけではないこと
まとめ
小屋裏収納についてのお話いかがでしたでしょうか。
住まいづくりの中でどちらかというと「使い勝手が悪い」というネガティブなお話の多い小屋裏収納。ですが、正しくメリットを理解すると、ご家族によってはとても便利なものになります。
是非皆様のご家族にとってどうかはご検討ください。