土地探しのコツ 自分が建てたい家のサイズから逆算する

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なぜ土地探しがうまくいかないのか?
注文住宅を建てたいと考え始めたとき、最初に動き出すのは「土地探し」という方が多いのではないでしょうか。
しかし、実際に動いてみると「どれもピンとこない」「決めきれない」と感じることが多いのも事実です。
その原因のひとつが、“土地だけ”を見てしまっていることにあります。
特に人気のある北摂エリアや茨木市のような住宅需要の高い地域では、価格や面積の条件だけで土地を比較しても、なかなか納得のいく選択ができません。
そこで大切なのが、「自分たちが建てたい家のサイズから逆算する」という考え方です。
家づくりではなく、私たちが目指す「住まいづくり」においては、まずは“どんな暮らしを実現したいのか”を具体的にすることが出発点なのです。
理想の住まい像を描くことがスタートライン
土地の広さや立地に目が行きがちですが、その前に考えるべきは「どんな住まいで、どんなふうに暮らしたいのか」ということです。
例えば、
・家族4人でそれぞれの個室がほしい
・在宅ワークが増えたので書斎が必要
・ウッドデッキのある中庭がある家に憧れている
そうした「こう暮らしたい」という思いを具体化することで、必要な建物の広さや階層構成、配置などが見えてきます。
そしてその住まいが成り立つために必要な土地の広さや形状を逆算する。
この手順こそが、効率的かつ納得のいく土地探しのカギとなります。
北摂エリアのように条件付きの土地が多い場所では、この“逆算方式”がとても有効です。
先に建物のボリューム感を持っておけば、「ここなら自分たちの住まいが実現できる」と自信を持って判断ができます。
「建物ありき」で探すことで見えてくる土地の条件
建物のイメージを持ったうえで土地を探すと、単純な坪数や価格だけで判断しなくなります。
例えば、「27坪の敷地」でも工夫次第で広々とした二階建ての住まいが建ちますし、「角地でなくても風通しのよい配置ができる」こともあります。
特に「北摂」地域では、整形地や大きな区画の土地は非常に少なく、変形地や高低差のある敷地も多く見られます。
ですが、お施主様ごとに合わせて行う完全自由設計の間取りや自由度の高さによって、限られた空間でも快適な住まいづくりは可能です。
土地に合わせる設計より、設計に合わせる土地選びを
日本の家づくりでは「土地が先、設計は後」という流れが一般的です。
しかし、本来の「住まいづくり」とは、暮らしを主役に設計すること。
そのためには、土地に間取りを無理やり押し込めるのではなく、「自分たちの住まいにふさわしい土地」を探すべきなのです。
たとえば、具体的に「南側に大きな窓を設けて、無垢の床に光が差し込む暮らしがしたい」という希望があるとします。
その場合、隣家の影になりにくい土地や、接道方向を確認する必要があります。
つまり、間取りの希望がそのまま土地探しの条件になることもあります。
茨木市のような地域では、利便性と自然環境のバランスがとれた土地が人気ですが、その分選択肢は限られます。
だからこそ、理想の住まいのために妥協していい条件と、妥協してはいけない条件を明確にすることが重要です。
プロの工務店と一緒に土地を探す意味
「土地は不動産屋さんで探すもの」と思っていませんか?
もちろん間違いではありませんが、「住まいづくり」を前提に土地を探すなら、設計や暮らしの視点を持つ住宅会社もパートナーとしてチームに加えて一緒に探すのが理想です。
私たちのような地域密着の工務店は、土地の情報だけでなく、「その土地で理想の住まいが建つかどうか」を総合的に判断できます。
さらに、限られた土地でも快適な空間を実現するための工夫や、自然素材を活かした設計提案も得意としています。
たとえば、調湿性のある本漆喰の壁を採用することで、隣家との距離が近い土地でも室内の空気を清潔に保てます。
狭小地であっても、天井高を工夫して風の流れを生み、快適な温熱環境を実現することができます。
こうした提案は、建築の視点を持つ工務店だからこそできるのです。
「土地を買ったのに理想の家が建たない」を防ぐために
よくある失敗として、「土地を先に買ってしまったけれど、思っていた家が建てられなかった」という声があります。
土地代に予算をかけすぎて建物に費用が回らなかったり、法規制で希望の間取りが叶わなかったり…。
私たちはそうした後悔をなくすために、「資金計画+住まいのイメージ+土地選び」を三位一体で進める提案をしています。
予算の中で、建物と土地のバランスをどう配分すれば理想の住まいになるのか。
その配分は、お客様のライフスタイルや価値観によって異なります。
だからこそ、一人ひとりのお話を丁寧に聞きながら進める必要があるのです。
私たちエッグ住まいる工房は、ただ箱を建てて終わる「家づくり」ではなく、完成後の暮らしを共に見据える「住まいづくり」を信条にしています。
土地探しの段階から、住まいの完成、そしてその先の暮らしまで伴走できる関係性こそが、私たちの目指す家づくりの形です。
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