健康住宅。家の性能の健康への影響力について

健康住宅。住環境が家族の健康を左右する

健康住宅。
あまり見慣れない言葉かもしれません。
かくいう私自身もあまり「健康住宅」というような言い回しは普段していませんが、今日のテーマについてお話する上でとてもピッタリだと思うので、この「健康住宅」という単語を使うことにします。

住む人の心身にとって負担の少ない、安全で快適な住宅。シンプルだけどとても大切なこと。
住環境は、食事や運動と同じように健康に大きく関わります。

今回は、新築住宅を検討している子育て世代やシニア層にとって、家の性能や素材選びは、健康寿命を延ばすための重要な要素になるということについて、少し解説してみようと思います。

家族の健康を守るために、「健康住宅」を視野に入れた住まいづくりを考えてみましょう。

断熱性能が健康を守る理由とは?

大阪府の気候は、冬は底冷えし、夏は湿度が高く蒸し暑くなります。このような地域では、断熱性能の高い住宅が健康維持に大きく貢献します。

断熱性能が高いと、室内の温度が外気に左右されにくくなり、以下のようなメリットがあります。

  • ヒートショックのリスク軽減(特に高齢者にとって重要)
  • 冷暖房効率の向上による省エネと快適性の両立
  • 睡眠の質向上や自律神経の安定

国の調査でも、断熱性の高い家に住むことで血圧やアレルギー症状が改善されたというデータが報告されています。

自然素材が健康を守る理由とは?

家に使われる材料の中には「自然素材」と呼ばれるものがあります。これは化学物質を家の材料にあまり使わないことで、化学物質の過敏症などによる健康被害が抑えられるというもの。その他にも空気の自浄作用など、自然素材には多くの健康に適した効果があります。

ここでは一例として、**自然素材「漆喰(しっくい)」**について少し触れてみます。

漆喰の健康効果

  • 化学物質フリー:接着剤や塗料に含まれる有害物質を含まず、シックハウス症候群の心配が少ない
  • 調湿性に優れる:湿度を自動で調整し、カビやダニの繁殖を抑える
  • 抗菌・消臭効果:細菌の繁殖を抑え、空気を清浄に保つ

大阪のように高温多湿な地域においては、漆喰のもつ「空気の質を整える力」が健康的な室内環境づくりに役立ちます。

https://www.egg-jp.com/column/column-20710/

住まいづくり=家族の健康づくり

住まいは、ただの建物ではなく「家族の健康を育む場所」です。性能や素材にこだわることは、見た目だけでなく家族の未来を考えることでもあります。

  • 子育て世代にとって:免疫力の弱い子どもたちが安心して暮らせる環境
  • シニア世代にとって:身体への負担を減らし、健康寿命を延ばす環境

「何で家を建てるか」「どう暮らすか」に意識を向けることは、毎日の安心と快適さを生み出す大切な視点です。


まとめ|健康住宅は、家族への思いやりの形

断熱性能や自然素材を重視した健康住宅は、目に見えない形で家族の健康を支えます。

新築をご検討中の方は、ぜひ漆喰のような自然素材を取り入れ、断熱性にも配慮した家づくりを進めてみてください。

「健康住宅」は、家族への思いやりを形にした住まいです。

この記事を書いた人

竹澤 貫
竹澤 貫
エッグ住まいる工房 取締役副社長/営業・広報担当
大手ハウスメーカー、中規模ビルダーの営業経験を経て、エッグ住まいる工房で「笑顔を作る住まいづくり」についてお客様に発信をし続けている。
パソコン・Web関係に強く、Instagramの公式アカウントでは毎週金曜日に失敗しない住宅計画についてライブ配信を行っている。