2025大阪万博で体験する未来の建築技術

こんばんは!茨木市にある自然素材の注文住宅を手掛ける工務店、エッグ住まいる工房の鳥羽です。

2025年に開催される大阪・関西万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、世界中から最新技術とデザインが集まる一大イベントです。その中で、特に注目されている分野が「建築」です。未来の住まいのあり方を示すこの万博では、どのような建築技術が活用されているのでしょうか?この記事では、建築関係者や住宅購入を検討中の方にも役立つ、「次世代建築技術」の注目ポイントを紹介します。

万博会場全体は、**持続可能性(サステナビリティ)**を重視して設計されており、特に注目されるのは「循環型建築」です。いくつかのパビリオンでは、解体後に部材を再利用(リユース)することを前提にした設計が導入されており、建築が「使い捨て」ではなく「循環する」ものへと進化しています。また、CLT(直交集成板)や再生アルミなど、低炭素建材や省エネ素材が多く使われています。

さらに注目すべきは、「カーボンニュートラル」の概念です。これは、建築過程や使用中に排出されるCO₂(温室効果ガス)を削減し、残りを植林や再生可能エネルギーの活用などで相殺する取り組みです。つまり、環境への負荷を最小限に抑えつつ建築することが、これからの常識になるということです。今後、注文住宅でも「建てた後の解体」までを視野に入れた設計や、CO₂削減を意識した素材選びが求められる時代が訪れるでしょう。

また、万博会場の各国パビリオンでは、太陽光発電、蓄電池、風力発電などを活用し、自己完結型のエネルギーシステムを目指した設計が進められています。万博全体でも「再生可能エネルギー100%での運営」を目標としています。これと連動する形で、ZEH(ゼロエネルギー住宅)やスマートハウスの考え方がますます広がり、住宅の「エネルギー自立」は今後、一般化していくと予想されます。

一部のパビリオンでは、建設ロボット、3Dプリンター、AI制御技術を活用した建築も行われており、空調や断熱、照明などのシステムにもAIによる最適制御が導入されています。こうした技術は、今後注文住宅にも活用され、AIやBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を活用した設計がより身近なものになるでしょう。

2025年の大阪・関西万博で披露される最先端の建築技術は、単なる展示物ではなく、私たちの未来の住まいのあり方を示す「予告編」といえるものです。現在、マイホームを検討している方にとっても、この万博での建築技術は「一歩先の暮らし方」のヒントが詰まった貴重な情報源となるはずです。この機会に、建築の未来を感じ、次世代住宅の可能性を一緒に探ってみましょう。

この記事を書いた人

鳥羽 世喜

エッグ住まいる工房 工事・施工管理担当 音楽や美術などの芸術が好きで単身日本に留学し、建築の道を志したソウル出身の現場監督。二級建築施工管理技士補を持ち、自分自身が自宅をリノベーションした経験の中で悔いが残ったことから、お客様が同じ思いをしないようにと自らの経験なども記事内で語る。

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