夜も安心。コウモリが教えてくれる住まいづくり 茨木市|自然素材|注文住宅|工務店
こんばんは。茨木市で自然素材の注文住宅を手がけている、エッグ住まいる工房の鳥羽です。
ある日の夕暮れ、ふと外を見上げると、空にひらひらと黒い影が舞っていました。「ツバメかな?」と思いきや、なんとコウモリ。少し驚きながらも、どこか愛らしさを感じて見入ってしまいました。日本ではコウモリと聞くと「ちょっと怖い」「不気味」といったイメージを抱く方も多いかもしれませんが、実はお隣・中国ではコウモリは“福を呼ぶ動物”としてとても縁起がいい存在なんです。
中国語でコウモリは「蝠(フー)」。これは「福(フー)」と同じ発音であることから、幸福の象徴とされています。特に「五福臨門(ごふくりんもん)」というコウモリが五匹描かれた図柄は、長寿・富・健康・徳・善終(よき人生の締めくくり)という五つの幸せを表し、祝い事や吉祥のモチーフとして広く親しまれているのだとか。
そんな縁起のよい存在として見られているコウモリですが、もうひとつ私たちの住まいづくりにも通じるヒントを与えてくれます。それは、「暗闇の中でも安心して過ごせる」ということ。コウモリは音や気配を敏感にとらえ、夜の世界で静かに、でもしっかりと自分の居場所を見つけて飛び回ります。これって、私たちが“夜の時間をどう過ごすか”という住まいの在り方にも重なると思うんです。
たとえば、家に帰ってきて、玄関の灯りがふわっと迎えてくれる。リビングにはやさしい間接照明。窓の外の音が遮られ、静かに過ごせる夜のひととき。そんな「夜の安心感」こそが、本当の意味で心を休められる住まいのポイントではないでしょうか。
夜でも安心して過ごせる住まいを考えるなら、照明の色や配置にこだわること、しっかりとした断熱性能で外気や音をシャットアウトすること、空気の流れや静けさを両立させる換気計画など、小さな工夫の積み重ねが大きな安心感につながっていきます。
夜に訪れる静けさや暗さは、決してネガティブなものではありません。それは、自分と向き合い、心を整える時間でもあります。そんな時間をあたたかく包み込んでくれる住まいづくりを、私たちエッグ住まいる工房は目指しています。
コウモリが飛ぶ夜の空に、ほのかに灯る家の明かり。そこにあるのは、「安心して帰れる場所」としての住まい。
これから梅雨の時期がやってきて、雨の音とともに過ごす夜も増えていきます。
そんな季節だからこそ、夜の安心感に目を向けて、住まいの在り方を見つめ直してみませんか?