漆喰と珪藻土とビニールクロスを比べてみた 茨木市|自然素材|注文住宅|工務店

みなさんこんばんは

茨木市で自然素材の注文住宅を建てる工務店
エッグ住まいる工房 竹澤貫 と申します。

室内の湿気対策にぬりかべが有効 ?

異例の速さで梅雨が駆け抜けていき、もう凄い暑い毎日が早くも訪れました。
そんな梅雨や夏の「室内のジメジメした湿気」対策として塗り壁はとてもいいですよ~ とお客様によくお話しているのですが、それを一目見てわかるものを作れないかなと考えたわけです。
それが冒頭の画像です

湿気の調湿効果試験

これは5面がアクリルに囲われていて、床にあたる部分だけそれぞれの素材にしたお部屋になっています。
そしてその部屋の中に水と湿度計を置いたもの。

蒸発した水の影響で室内の湿度がどう変わるか?

という試験サンプルです。
さて、結果はご覧の通り。

漆喰壁:56%
珪藻土:61%
ビニールクロス:65%

数%は差が出るだろうなと思って試してみた試験でしたが、ビニールクロスと漆喰で9%もの差が出ました。
これは漆喰自体が湿気を吸放しているという単純なお話ではなく、湿気を透過させる能力も込みで考えなければならないデータになるのですが、今日は割愛。

「水を置いてるから湿度の発生源があるんだしこうなるのでは?」

そんな声もあるかもしれませんが、室内で人が活動していると呼吸や汗で湿度が上がります。
決して誇張的な実験ではありません。

湿度がもたらす人や家への影響

さて、そんな湿度についてですが、こうした研究結果もあります。

人が不快に感じ始める目安の湿度は60%
そして家でカビやダニのリスクが高まるのが65%
70%を超えるとほとんどの人が不快に感じるのだそうです。

また、こうした湿度の高い状態が続いてしまうと今度は見えない壁の中での結露やカビのリスクが高くなります。
これはそのまま家の寿命を短くしてしまうのでとても注意が必要な部分。気を付けるようにしましょう。

エアコンの除湿も使いながら上手に快適な湿度を保ちましょう

漆喰壁や珪藻土といった塗り壁が除湿に一役買ってくれることは、今日のお話で少しご理解いただけましたでしょうか。
もちろん「だから漆喰壁にしなきゃ家の寿命は短くなりますよ」という脅しのようなお話をしたいわけではありません。
大事なのは「住む人であり、家にとって快適で長持ちする湿度を保ちましょう。湿度は怖いですよ」というお話です。
もう少し詳しい話が聞きたい!という方へは個別でご説明のお時間を取るように致しますのでどうぞご予約ください。

最近の家は高性能になってるからどの家を建ててどんな住み方をしても長持ちする。

そんなことはなく、適切に大切にお住まいになる必要があります。
皆さんのお住まいづくりに役立てて下されば幸いです。

この記事を書いた人

竹澤 貫

エッグ住まいる工房 取締役副社長/営業・広報担当 大手ハウスメーカー、中規模ビルダーの営業経験を経て、エッグ住まいる工房で「笑顔を作る住まいづくり」についてお客様に発信をし続けている。 パソコン・Web関係に強く、Instagramの公式アカウントでは毎週金曜日に失敗しない住宅計画についてライブ配信を行っている。

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