住宅ローンの変動金利と固定金利 選ぶ際に気にしておくべきこと

金利選びは予算計画の第一歩
家を建てるとき、多くの方が最初に直面するのが「住宅ローン」の選択です。
中でも、「変動金利」と「固定金利」のどちらを選ぶかは、家計に直結する重要なテーマです。
ですがこの選択、単なる金利の比較にとどまらず、実は「住まいづくり」の価値観そのものにも関わってくる問題なのです。
「どちらが得か?」だけではなく、「どちらが自分の暮らしに合っているか?」という視点で、じっくり考えていきましょう。
家を購入することが目的ではなく、購入した家で長く安心して暮らすことが目的のはず。
住宅ローンも丁寧に考えるべきポイントです。
変動金利の特徴とメリット・デメリット
変動金利とは、市場金利の変動にあわせて金利が変わるタイプの住宅ローンです。
半年ごとに金利が見直され、実際に私たちの毎月の返済額が変わるのは5年に一度です。
メリット
・固定金利に比べて、金利が低く設定されている
・毎月の返済負担が軽くて済む
デメリット
・将来的に金利が上昇すれば、返済額が増加するリスクがある
・金利上昇時に備える必要がある
ですが「今が安いから」という理由だけで決めると、将来的に家計を圧迫するリスクも伴います。
金利上昇へのリスクヘッジとして、住宅ローン控除で浮いた分を繰り上げ返済に充てて元金を早く減らしていくなど対策を考えておくのがおすすめです。
固定金利の特徴とメリット・デメリット
一方、固定金利とは、契約時の金利が返済期間中ずっと変わらない住宅ローンのことです。
メリット
・返済額が一定のため、長期的な家計管理がしやすい
・金利上昇の影響を受けないという安心感がある
デメリット
・変動金利に比べて金利がかなり高く設定されている
・毎月の返済負担が大きくなりやすい
個人事業主や会社経営をされている方にとっては毎月の支出が一定の固定金利のほうが見通しが立てやすいというケースもあります。
金利選びは将来の家計像から逆算しよう
住宅ローンを選ぶときに大切なのは、「人生のタイミング」と「家計の将来像」を軸に考えることです。
・将来、収入は安定して伸びそうか?
・教育費や老後資金の見通しは?
・共働きが前提なのか、将来どちらかが働けなくなる可能性は?
こうした問いに現時点での答えを出すことで、変動金利と固定金利のどちらが“自分に合っているか”が見えてきます。
住宅ローン選びと「住まいの性能」の関係
「金利」と「住宅の性能」は、一見すると無関係のように思えるかもしれません。
しかし実際には、住まいの断熱性・気密性などの性能が高いほど、月々の光熱費を抑えることができます。
たとえばセルロースファイバーの断熱材は、断熱性だけでなく調湿性・蓄熱性にも優れており、夏は涼しく冬は暖かい環境をつくることができるため、冷暖房費の節約にも効果的です。
こうした性能や暮らし心地の良い住まいを建てれば、毎月の支出面でも“得”に繋がります。
どちらを選んでも、最終的には「納得感」が大切
金利には正解がありません。
金利が今後どうなるかは誰にもわからず、「変動金利にしておけばよかった」「固定にしておいてよかった」と思うのは、結果論にすぎません。
大切なのは、「自分の暮らし方」に合った選択をすること。
そして、納得いくまで話し合うことです。
私たちは、住まいの間取りや素材選びだけでなく、こうしたお金の話も含めて、トータルにご相談を承っています。
家を建てることだけをゴールにするのではなく、完成したその後の暮らしが幸せであること。
それが「住まいづくり」であり、私たちが大切にしている価値観です。
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