桧材の香りの良さとウリン材の耐久性を実感
こんばんは!
茨木市にある自然素材の注文住宅を建てる工務店、エッグ住まいる工房のフジオカです。
先日、新築15年目のオーナー様宅で子供部屋の間仕切り工事をさせて頂いたとご紹介させて頂きましたが、その時に改めて感じた「本物の良さ」をご紹介です。
まず一つ目。
間仕切工事の際に、吊り建具を取り付ける用の天井補強をするため、小屋裏に上がったのですが、そこはサウナか、と言わんばかりに小屋裏中、桧の良い香りがしておりました。
15年経った今でも、桧材である柱や梁からする良い香りです。
当時はセルロースファイバーの天井断熱施工が主流だったので、屋根断熱よりは天井裏の気温は上がってしまいますが、桧やセルロースファイバーには調湿効果もあり、暑いですが意外と不快でない温かさ。ここ居れる。って感じでした。
しばしフジオカは小屋裏でクンクン癒されていたのでした^^
もちろんこんな猛暑の日々ですから、部屋へ下りると、エアコンの利いた快適さはありますが、自然素材のもたらす心地よさがスゴイ!と改めて感じたのでした。
二つ目が、外構に使用されていたウリン材の耐久性。
こちらのオーナー様宅では、ウッドフェンスにウリン材を採用されていたのですが、新築当時は赤っぽかったものが、落ち着きあるシルバーグレーには変化していたものの、反り・腐食・割れなどほとんど見当たりません。
ウリン材は「アイアンウッド(鉄の木)」とも呼ばれる、東南アジア原産の非常に硬く重たい木材です。耐久性と耐水性に優れ、海辺の桟橋にも使用されるほど、過酷な環境に強いのが特徴です。
■ ウリンのメリット
- 非常に高い耐久性(屋外使用で20~30年の寿命)
- 防虫・防腐処理が不要(天然のポリフェノールによる自己防衛力)
- 経年で美しいシルバーグレーに変化(メンテナンス不要でも景観良し)
- 薬剤不使用でも腐らないため、ペットや植物にも安心
■ ウリンのデメリット
- 非常に硬いため施工に技術が必要
- 釘が通りにくく、下穴を開けての施工が基本です。
- 重いので運搬・加工に手間がかかる
- 初期コストが高め
- 材そのものが高価で、加工費用もかかります。
- 施工時に赤茶色の樹液が出る
- 雨とともに流れると周囲を汚す可能性あり(1年ほどで落ち着きます)
デメリットにもあるように、硬すぎて丸ノコの歯を何枚も取り替える必要があり、本当に加工が大変です。そして、その分がお値段にも反映されます^^;
それでも、実家にあるホームセンターで購入したお安い材料のデッキに、度々塗装をしているフジオカは、15年もほぼノーメンテンナンスのウリン材、決して高くないのではないかと思います。
ウリン材の耐久性の高さに改めて気付かされた日となりました。

