構造見学会で知る、茨木市の工務店が守る“本物の品質”

構造見学会というイベントにみなさんは足を運んだことがありますでしょうか?

「素人の私が見てもわからないし^^;」

そんな声が多くなりがちなこの構造見学会。
でも実は決してそんなことはありません。今日はそんな家の骨組み。構造躯体について、知っておくべきポイント。見るべきポイントについてお話していきます。

◆家を建てたいけど『耐震』や『断熱』など分からないことばかりで不安な方
◆物を買うときにはネット通販で買うときも一度は実物を見ておきたい方

そんな方に向けた記事にしてみました。
長くなりますがどうぞお付き合いくださいませ。

改めましてみなさん初めまして。
僕は茨木市で自然素材の注文住宅を建てる工務店
エッグ住まいる工房の竹澤貫と申します。

1.構造見学で見るべき5つのポイント

構造見学をする場合、僕たちとしては全て見ていただきたいところではありますが、ワケあって全てを見るのは少しばかり大変だったりするので、中でも特に気になるポイントを優先的に見学していただければと思っています。(ワケは後述します)
ここではその中で5つのポイントに絞り解説していきます。

 <耐震性能>耐震等級3の家。柱と筋交いと壁を見る

家の頑丈さを司る最も大切な部分と言っても過言ではないのが、この柱や筋交いの部分です。地震に強い頑丈な建物、耐震等級3の家にしたいとお考えの方は、この骨組みの部分について見てみましょう。

  ―頑丈な家にするために見るべきところ

骨組みの状態の家を見ることで、柱がどんな間隔で家の中に使われているか。どれぐらいの間隔で壁を作らなければならないかを見ることができます。特に、大地震への備えとして目指すべき『耐震等級3』の家。その頑丈な家を建てるためには、たくさんの柱や壁が必要になります。
とはいえ、過剰に柱がありすぎると、それは使い勝手の悪い間取りになったり、圧迫感が生まれたりしてしまいます。

生活導線の中で邪魔にならないボリュームの柱の数は、一度見ておくと間取りのイメージを作るのに一役買ってくれるのでおススメです。

また、エッグ住まいる工房のように「制振ダンパー」という、家をより頑丈にする装置を採用している会社もあります。そのあたりも一目見ておきたいですね。

  ―耐震等級について詳しく知る

耐震等級についてはこちらの別記事で詳しく説明しています。

https://www.egg-jp.com/column/column-21399/

 <断熱性能>長持ちしない家になる?断熱材の怖さを見る

「夏涼しくて、冬暖かい家を建てます。」
これはどのハウスメーカーや工務店も必ず説明していることです。
ですが、実は重要なのはそこではありません。

大切なのは、
◎その高断熱な家になる計算通りに、キチンと家が作られているか。
◎その高断熱な家が、新築時だけでなく10年後、30年後も続くように作られているか。


ということです。

  ―快適な家にするために見るべきところ

実は断熱性能の基準とされる数値 UA値 というのは、図面をもとに計算されるものであり
決して完成した家で測定して出している数値ではありません。


「夏涼しくて、冬暖かい家を建てます。」
これはあくまでも理論上の話であり、保証されているわけではないのです。それは弊社エッグ住まいる工房も例に漏れず当てはまります。

だからこそ、丁寧な工事をしているかどうかを、断熱工事をしたあとの構造見学で見てみていただきたいと思うわけです。

  ―各断熱材ごとの、工事をする人の違い

ではここで少し断熱材の工事。施工について補足してみようと思います。
家の工事に使われる断熱材にはたくさんの種類がありますが、実は断熱材によって大工が断熱工事をする場合と、認定を受けた専門業者が断熱工事をする場合に分かれます。
いくつかピックアップしてみましょう。

大工が工事する専門業者が工事する
グラスウール
ウレタンフォーム
ポリスチレンフォーム など
セルロースファイバー
ウッドファイバー

大工が工事をする場合のデメリットは、品質にバラつきがある恐れがあること
専門業者が工事をする場合のデメリットは、価格が高くなる傾向にあることです。

「品質のバラつき」によって、良くない仕上がりになってしまった場合起こるトラブルを、断熱欠損といいます。

  ―断熱欠損って何?

断熱欠損というのは、本来きっちりスキマなく埋めなければならない断熱材の工事で、施工不良によってスキマが発生してしまっているもののことを言います。
これにより断熱性能が損なわれる。というトラブルもありますが、もっと大きなものに

スキマ部分で結露が発生してカビや腐りの温床になる。

ということがあります。
これが物凄い大きな問題点。
家の長持ちのためには絶対に無くさなきゃいけないものです。

一見するだけで判断するのは難しいかもしれませんが、「これは大丈夫なスキマですか?」という質問をするだけでも意味があります。

<参考:セルロースファイバーメーカーサイト>
https://www.decos.co.jp/koho

<気密性能>スキマのない家。高気密住宅の作り方を見る

近年「高気密な家にしたい」というお客様の声は増えており、確かに家の気密性能というのはとても大切なものです。

スキマの無い家

みなさんが想像する通り、それこそが高気密住宅なのですが、ではどうやってスキマの無い家を作るか?というとあまり知られていません。
ここではそんなスキマの無い家を作るための工夫を実際に見ることができます。

  ―何のために高気密住宅にするのか?

高気密な家にしたいという声は多けれども、高気密な家であることにどんな意味があるかを正確に把握している方は実は多くありません。
それには主に2つの意味があります。
1つは家の空気を綺麗に循環させる換気システムが正しく機能するため。
2つめは丁寧に対策や工事をしないと高気密住宅にならないので、工事の丁寧さのバロメーターになるため。

よく「隙間風がなくなる」というイメージを持たれがちですが、それはあまり正確ではないのでご注意。
もう少し詳しく触れているものも別記事にありますので、よろしければぜひご覧ください。

https://www.egg-jp.com/staff_blog/staff_blog-18829/

また、平日にはなりますがご相談があれば気密測定をしているところに立ち会って見学したりもしてみてもいいかもしれませんね。そのあたりはぜひ担当者に相談してみてください。

<防蟻性能>対策は大丈夫?木造住宅の天敵シロアリ

これは構造見学で確認するというよりは、この構造見学のタイミングで担当者に確認しておくべきこととして、大切なことなので触れておきます。それがこのシロアリ対策の話。

木造住宅の場合は特にこのシロアリに対してどんな対策をしているか?は重要で
会社によってその対策方法は様々です。

エッグ住まいる工房で採用しているようなホウ酸を使った人体に影響のないものを使う会社や、殺虫剤を散布する会社。
みなさんの求める暮らし方に合わせたものが使われているかを確認してみるようにしましょう。

<現場美化>建築会社が使う「3S」。整理・整頓・清掃

建築会社ではよく現場に「3Sの徹底」という張り紙が貼られたり、呼びかけがされたりします。
この3Sというのは
整理 SEIRI
整頓 SEITON
清掃 SEISOU
の頭文字を取った3つの言葉。

現場の美化というのは常に重要なこととされています。

  ―綺麗な方がいいに決まってる現場

そんな3Sがとても大事なのは改めて説明するまでもありませんが、綺麗な現場は気持ちがよく、お施主様が見ても嬉しくなるのはもちろんのこと、ケガや事故のリスクが減るという側面もあります。
道具や端材が散らかりがちなこの構造現場だからこそ、その現場が綺麗に整理・整頓・清掃されているかは見ておきたいところです。

2.構造見学会で見ておきたい3つのタイミング

  ―タイミングで変わる構造見学会の見どころ

新築工事というのは毎日色々な業者、職人が入りどんどん進んでいきます。そのため工事のタイミングによって見れる部分は変化していきます。
ここまででご説明したものについて、それぞれ見れるタイミングを解説します。

  ― ①上棟直後/耐震性能 シロアリ対策
  ― ②断熱工事直後/断熱性能
  ― ③気密工事直後/気密性能 

これがそれぞれ見れるタイミングの順番です。
担当者の方にどのタイミングのものを見たいか相談するようにしてみましょう。

3.構造見学会を上手に活用しましょう

構造現場は「構造見学会」というイベントを介して見に行くことができます。
ただ、この構造見学会は、冒頭でお話した通りの問題点。

「イマイチ何を見ればいいかわからない」

と思われがちなイベントです。
今日のこのお話を通してぜひ構造見学に足を運んでみていただけたら嬉しいなと思うところです。

エッグ住まいる工房ではいつでも予約制でご案内可能です。今どんなタイミングの家が見られるか?も含めてご説明いたしますので、お気軽にお問合せください。

この記事を書いた人

竹澤 貫

エッグ住まいる工房 取締役副社長/営業・広報担当 大手ハウスメーカー、中規模ビルダーの営業経験を経て、エッグ住まいる工房で「笑顔を作る住まいづくり」についてお客様に発信をし続けている。 パソコン・Web関係に強く、Instagramの公式アカウントでは毎週金曜日に失敗しない住宅計画についてライブ配信を行っている。

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