失敗しない住まいの資金計画|住宅ローンとリフォームローンの違い

1.知っておきたいローンの話

「ぼちぼち家の老朽化が気になりだした」
「家族構成が変わったので間取りを見直したい」

そんなときに浮かんでくるのは、住まいを建て替えようか・リフォームしようか。

そこで登場するのがリフォームローンと住宅ローン。
どちらも住まいに関するローンですが、仕組みや金利、手続きには明確な違いがあります。

違いを理解しておくことで、無理のない返済計画を立て、理想の住まいを実現することができます。
今回は、この2つのローンをシンプルに比較しながら、それぞれの特徴や向いているケースを解説していきます。

2.リフォームローンとは?無担保で使える手軽な資金手段

リフォームローンとは、住宅の改修や修繕のために利用できるローンのことです。
多くの場合「無担保型」で、家や土地を担保に入れる必要がありません。

銀行、信用金庫、ネット銀行など、幅広い金融機関で取り扱われています。
リフォームの規模が小さい場合や、短期間で資金を用意したいときに便利です。

リフォームローンの大きな特徴は以下のとおりです。

  • 担保不要:住宅や土地を抵当に入れなくてよい
  • 審査が早い:最短で数日〜1週間程度
  • 金利がやや高め:おおよそ年2〜6%前後
  • 返済期間が短い:5〜15年が一般的

例えば、キッチンや浴室の入れ替え、外壁塗装、床の張替えなど、数百万円以内の工事に向いています。

手軽に利用できる反面、金利が高めで、長期返済には向いていません。
大規模リフォームを計画する場合は、次に紹介する「住宅ローン」を検討するのが安心です。

3.住宅ローンとは?担保付きで低金利・長期返済が可能

住宅ローンは、住宅の新築や購入時に利用されることが多いローンですが、例えば中古住宅を購入してからのリフォーム工事や、大規模リフォーム、リノベーションにも利用できるケースがあります。

リフォームローンとの大きな違いは「担保を設定するかどうか」です。
住宅ローンでは、住宅や土地を担保に入れることで、金融機関は貸付リスクを抑えられるため、金利が低く設定されています。

特徴は次の通りです。

  • 担保あり:自宅を抵当に入れる必要あり
  • 金利が低い:おおよそ年0.5〜1.5%程度
  • 返済期間が長い:最長35年まで可能
  • 借入額が大きい:数千万円単位まで対応

例えば、間取り変更や断熱改修、自然素材を使った全面リノベーションなど、規模の大きな工事に適しています。

ただし、手続きには登記費用や事務手数料がかかるほか、審査に数週間かかる場合もあります。
したがって、「しっかり時間をかけてリフォームを進めたい方」「長期的に低金利で借りたい方」に向いています。

4.リフォームローンと住宅ローンの違いを整理

2つのローンの特徴を分かりやすく比較してみましょう。

項目リフォームローン(無担保)住宅ローン(担保あり)
担保不要必要(自宅など)
金利約2〜6%約0.5〜1.5%
借入額数百万円程度数千万円まで可能
返済期間5〜15年最長35年
手続き簡単・早い登記などが必要
向いているリフォームキッチン・浴室・外壁塗装など間取り変更・断熱改修・大規模リノベなど

リフォームローンは「スピードと手軽さ」、住宅ローンは「低金利と長期安定」が魅力です。
つまり、規模が小さいリフォームはリフォームローン、規模が大きい改修は住宅ローンという選び方が基本になります。

5.どちらを選ぶべき?判断の目安と注意点

それでは、実際にどちらを選ぶべきか判断するための目安を整理してみましょう。

リフォームローンが向いているケース

  • 100〜500万円程度のリフォーム
  • 返済期間を短く設定できる
  • 早く工事を始めたい
  • 担保に入れたくない

住宅ローンが向いているケース

  • 1000万円を超える大規模改修やリノベーション
  • 長期返済で月々の負担を抑えたい
  • 現在の住宅を担保にできる

また、住宅金融支援機構の「リフォーム融資」など、公的機関による低金利ローンも存在します。
これらは省エネ・耐震リフォームなど一定の条件を満たすと利用できるため、あわせて検討するのがおすすめです。

どちらのローンを使うにしても、「借りられる金額」ではなく「無理なく返せる金額」で資金計画を立てることが大切です。

6.エッグ住まいる工房の資金計画

エッグ住まいる工房では、お客様の希望に合わせた住宅ローンの組み方や返済計画をシミュレーションだけでなく、建てた後の暮らしを無理なく続けられるようにメンテナンス費用も含めたご提案を行っています。

お客様ごとのご希望・ご計画に合わせて、今回の話題に挙げさせていただいた「住宅ローン」もしくは「リフォームローン」について最適なご提案をさせていただきます。

資金面の不安を無くし、打ち合わせを心から楽しんでいただけるよう、私たちは数字だけでなく「安心」も一緒に設計しています。





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この記事を書いた人

竹澤 貫

エッグ住まいる工房 取締役副社長/営業・広報担当 大手ハウスメーカー、中規模ビルダーの営業経験を経て、エッグ住まいる工房で「笑顔を作る住まいづくり」についてお客様に発信をし続けている。 パソコン・Web関係に強く、Instagramの公式アカウントでは毎週金曜日に失敗しない住宅計画についてライブ配信を行っている。

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