▶土地探しstep3 土地広告の価格に含まれるもの・含まれないもの

「安い」と思って買った土地が、実は高くつくことも・・・。
注文住宅を考え始めたとき、まず多くの方がチェックするのが土地情報。
インターネットの不動産サイトやチラシを見て、「この土地、思ったより安い!」と感じたことはありませんか?
しかし、その「広告に出ている価格」だけで判断してしまうのは要注意です。
実際には、その価格に含まれていない費用が意外と多く、結果的に想定よりも総額が高くなるケースもあります。
厄介なのが、高くなることが分かったからといってその土地をキャンセルするのではタイミングが遅すぎる(キャンセル料が必要になる)ケースもしばしば。
①広告価格に含まれているもの
一般的に、土地広告の価格に含まれているのは「土地そのものの代金」のみです。
つまり、その土地の所有者になるための登記「所有権の保存登記」に必要な費用も別途扱いなのです。
ちなみに、分譲地などでは、道路や区画整備が完了しており、通常別途扱いの費用の一部だけは価格に含まれていることもあります。
ただし、上下水道やガスなどの引き込み工事が未実施の場合もあるため、具体的にどこまで地中埋設管が通っているのか、どのような材質なのか、そして口径は?などの表記があるかどうかまで確認しておかないと予期せぬ費用アップに繋がることもあります。
②広告価格に含まれていない主な費用
土地購入には、表示価格以外にもさまざまな費用が発生します。
主なものを挙げると次の通りです。
1. ライフラインの整備費
水道・下水・ガス・電気などの引き込みが未整備の場合、接続工事費が必要になります。
道路まで管が来ていても敷地内への引き込みは買主負担となります。
20万円程度で収まるケースもあれば+150万円程の大きな費用が必要になるケースも少なくありません。
土地によりけりだからこそ、購入する前にこういったリスクは把握しておくべきところです。
2. 仲介手数料
不動産会社を通して購入する場合、仲介手数料がかかります。
計算式は (売買価格 × 3% + 6万円)+消費税。
例えば2,000万円の土地なら、約72万円+消費税となります。
3. 登記費用・司法書士報酬
土地の所有権を移す際に必要なのが登記費用です。
登録免許税や司法書士への報酬を含め、一般的には20万円程度の費用が必要になります。
また、住宅ローンを利用する場合には、抵当権の設定が必要になるので、その費用も加算されることになります。
ケースバイケースなので、しっかりと自分に合った試算をしてもらうことが大切です。
4. 印紙代や固定資産税清算金
売買契約書には収入印紙が必要で、売買金額にもよりますが1万円程度。
また、固定資産税は年度途中で売買した場合、売主と買主で日割り清算する形となります。
当然ですが、土地によって(エリアによって)固定資産税の額も大きく変わります。
③安心して土地購入を進めるために
土地の価格表示にはルールがありますが、「含まれるもの・含まれないもの」は物件ごとに異なります。
特に、ライフラインや造成工事などその土地に問題無く家を建てて住める状況にするためにかかる費用は見落とされがちです。
気になる土地を見つけたら、購入前に不動産会社や工務店に「この価格に何が含まれていますか?」「この土地を買ったら総額いくらになりますか?」と確認してみましょう。
土地の費用だけを念入りに試算していても意味がありません。
本当に大切なのは、計画全体でいくらになるのかの見通しが立つ具体的な資金計画を組むことです。
エッグ住まいる工房では、土地探しから建築・資金計画までをトータルでサポートしています。
安心して家の計画を進めたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
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