工事現場が綺麗なのは当たり前ではありません。現場美化について

みなさんこんばんは
茨木市で自然素材の注文住宅を建てる工務店
エッグ住まいる工房 竹澤貫 と申します。

長かった『構造見学会で見るべきポイント』シリーズ。今回が最後の第6回です。もしここまで全て読んでくださった皆勤賞の方がいたら見学会におこしください。ただ単純に嬉しいので直接お礼がしたいというただそれだけなのですけれどもね。ぜひぜひ

まだ過去記事をご覧になられていない方は、興味のあるものだけでもいいので一度ご覧いただけたら嬉しいなと思うところです。
過去記事はこちらにまとめておきますね。


第1回 <構造見学>構造見学のまとめ

第2回 <耐震性能>柱・筋交・梁。頑丈な家

第3回 <断熱性能>涼しい家、暖かい家の構造

第4回 <気密性能>隙間のない家。丁寧な工事

第5回 <防蟻性能>家の天敵。シロアリ対策


今回のテーマは<現場美化>。
いたって普通。いたって当たり前の話ですが、そんな「現場が綺麗に保たれていること」がいい家を建てるためにとても大切だという話。
僕たち建築会社の人間が『3S』と呼ぶものについて、少しご説明をさせてください。

工事現場の人がいう『3S』って何?

みなさんは『3S』という言葉を聞いたことがありますか?
現場で働く人以外は耳慣れないかもしれませんね。この『3S』というのは工事現場などでは割と掲示されていたりするもの。建築関係のお仕事をしている人には馴染みがあるかもしれません。

3つのSの頭文字を取って『3S』

これは
整理 ~SEIRI~
整頓 ~SEITON~
清掃 ~SEISOU~

この3つです。

冒頭にもお話した通り、それはいたって普通、当たり前のことと感じるかもしれません。
しかし、工事現場において綺麗さを保つことは、難しさもあり、また思っている以上に大切なことでもあります。

綺麗な現場を保つには?

「マメに掃除すればいいだけじゃん」と、そう思うこともあるかと思いますが、工事現場においてこの「マメ」がなかなかにくせ者だったりします。
なぜなら、

①現場には家を建てるために必要な材料がかわるがわるひっきりなしに搬入されるから
②現場で作業をする業者の数は数十名におよび、「自分が触らない材料」も搬入されるから
③現場で材料を加工するとすぐに粉や木くず・木片が大量に発生するから

これが全てではないですが、「いつでも綺麗」を保つためには相当な頻度で清掃する必要があるわけです。

もちろん「1時間に1度掃除します」というような話ではありません笑
職人さんは作業効率とのバランスを考えながら一区切りに合わせて清掃をしています。
でもこの「綺麗にしなきゃな」という意識があるかないかで、現場がどれだけ整理・整頓・清掃が保たれるかが変わってきます。

綺麗な現場を保つワケ

綺麗にしてあるに越したことは無いのはその通りなのですが、ことこの「工事現場」においては、この「綺麗を保つ」のがかなり大切なことだったりします。

①現場に道具や材料の端材が散らかっていると、事故やケガの原因になる
②お施主様にとって工事中であろうが、「自分の家」なので、綺麗な状態であって欲しい
③近隣の方に見える部分が散らかると、お住まいになるお施主様にとって気持ちのいい状態にならない

②③については感性の部分ではあるため、そう感じる人もいれば「そういうものでしょ」と割り切るお施主様や近隣の方ももちろんいます。
ですが、僕たちはそれによって工事期間が多少伸びたとしても、綺麗な状態を保つようにしたいという考え方を持っています。

綺麗なのが当たり前になってきている

近年この「現場美化」というのは、各社積極的に取り組むようになりだしている項目です。ですが、それと同時に各社が課題としているのは「効率化」。この「現場美化」と「効率化」は、100%ではありませんが相反する部分があるのも事実です。

◆工事のコストカット = 掃除をする時間があれば現場を進めた方がコストカットになる
◆工程短縮 = 工事は早く終わり、どんどん次の現場を回した方が効率がいい

これは会社のカラーが出てくる部分。
「綺麗で丁寧な方がいい」か「コストとスピードを優先する」か

当然どちらも「綺麗で丁寧な仕事をコストを抑えながら素早く行おう。」という考えのもとで仕事に取り組むわけですが、そうそう簡単なものでもありません。

僕たちエッグ住まいる工房は完全に「丁寧な仕事をしっかりと完遂する。」という課題をもって取り組んでいる側。
皆さんにとってマイホームに対し、どんな思いで作りたいと考えているか?によって、このあたりのことも、会社選びのモノサシにもなるかもしれません。

また、そんな工事現場の綺麗さを見られるタイミングとして、この度構造見学会というイベントを企画いたしました。
ご予約制ですのでよろしければぜひご検討ください。

この記事を書いた人

竹澤 貫

エッグ住まいる工房 取締役副社長/営業・広報担当 大手ハウスメーカー、中規模ビルダーの営業経験を経て、エッグ住まいる工房で「笑顔を作る住まいづくり」についてお客様に発信をし続けている。 パソコン・Web関係に強く、Instagramの公式アカウントでは毎週金曜日に失敗しない住宅計画についてライブ配信を行っている。

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