薪ストーブに使う「薪」のこと、知っていますか?

1|薪ストーブに使う薪は「乾燥」が命

薪ストーブに使う薪は、ただの木ではありません。
最も重要なのは、しっかり乾燥していることです。

生木や乾燥が不十分な薪は水分を多く含み、燃やしても温度が上がりにくく、煙が多く発生します。
その結果、煙突内部にタールが付着しやすくなり、詰まりや煙突火災の原因になることもあります。

一般的には含水率20%以下が理想とされ、伐採後に半年〜1年以上、風通しの良い場所で乾燥させた薪が薪ストーブ向きです。
薪ストーブは本体の性能だけでなく、使う素材の質が住み心地を左右する設備でもあります。

2|広葉樹と針葉樹、それぞれの役割

薪には大きく分けて「広葉樹」と「針葉樹」があります。

広葉樹(ナラ・カシなど)は木が硬く密度が高いため、火持ちがよく、安定した熱を長時間保てるのが特徴です。
一方、針葉樹(杉・桧など)は油分が多く、着火しやすく素早く燃え上がる性質があります。

薪ストーブでは、
「焚きつけには針葉樹、安定後は広葉樹」
という使い分けが、もっとも扱いやすく効率的です。

自然素材を活かした住まいづくりでも同じで、素材の特性を理解し、適材適所で使うことが快適さにつながります。

3|薪の準備と保管も、暮らしの質を高める時間に

薪ストーブのある暮らしでは、薪の準備や保管も大切な要素です。

薪を割り、積み、乾かす。
手間はかかりますが、その時間を「暮らしの一部」として楽しんでいる方も少なくありません。

保管する際は、
・地面から浮かせる
・雨を避ける
・風通しを確保する
といった基本を守ることで、薪は良い状態を保てます。

エッグ住まいる工房がお届けするのは、お施主様の暮らしを豊かにする住まいです。
自然素材や薪ストーブは、効率だけでは測れない豊かさを日常にもたらしてくれます。

4|薪を知ることは、住まいを大切にすること

薪ストーブを快適に使うためには、
・十分に乾燥した薪を使うこと
・広葉樹と針葉樹を使い分けること
・正しく保管・管理すること
が欠かせません。

薪の状態ひとつで、暖かさや燃費、メンテナンス性は大きく変わります。
それは、住まいも同じです。

エッグ住まいる工房では、薪ストーブだけでなく、漆喰や無垢材などの自然素材を活かしながら、長く大切に住み続けられる住まいづくりを行っています。
薪を知ることは、薪ストーブを楽しむ第一歩であり、住まいと丁寧に向き合うきっかけにもなります。







この記事を書いた人

竹澤 貫

エッグ住まいる工房 取締役副社長/営業・広報担当 大手ハウスメーカー、中規模ビルダーの営業経験を経て、エッグ住まいる工房で「笑顔を作る住まいづくり」についてお客様に発信をし続けている。 パソコン・Web関係に強く、Instagramの公式アカウントでは毎週金曜日に失敗しない住宅計画についてライブ配信を行っている。

著者のすべての記事を見る