建てた後にかかるお金を知っていますか?30年後に差がつくお金の話

1.家づくりで見落とされがちな「建てた後のお金」
家づくりを考え始めたとき、多くの方が気にするのは建物価格や住宅ローンの返済額です。月々いくら払えばいいのか、という視点はもちろん大切ですが、それだけで住まいの費用を判断してしまうのは少し危険です。
実際に暮らし始めると、ローン以外にもさまざまな支払いが発生します。光熱費、固定資産税、設備の交換費用、外壁や内装のメンテナンス費など、住まいは「持ってから」もお金がかかり続ける存在です。
これらを知らずに家づくりを進めてしまうと、住み始めてから家計への負担が想像以上に大きくなってしまうこともあります。
2.維持費と修繕費は、住まいの中身で決まる
建てた後にかかるお金の中でも、大きな差が出やすいのが維持費や修繕費です。
例えば、短期間で劣化しやすい素材を使っていると、数年おきに貼り替えや塗り替えが必要になり、その都度まとまった費用が発生します。
一方で、無垢材や漆喰といった自然素材は、経年変化を楽しみながら長く使える特徴があります。
部分的な補修で済むケースも多く、結果的に大きな交換費用を抑えられることも少なくありません。
また、断熱性能や気密性能が低い住まいでは、冷暖房効率が悪くなり、光熱費がかさみやすくなります。
住まいの性能は、毎月の支出にじわじわと影響してくる重要な要素です。
3.生涯コストで考えることが、後悔しない近道
家づくりで本当に大切なのは、建てるときの価格だけでなく、30年、40年と住み続けたときに「いくらかかるか」を考えることです。
ローン返済に加え、光熱費、修繕費、税金まで含めた生涯コストの視点を持つことで、初めて住まいの本当の価値が見えてきます。
エッグ住まいる工房では、建物価格だけを提示するのではなく、暮らし始めてから必要になるお金についてもご案内するようにしています。
自然素材や高性能な住まいは初期費用だけを見ると高く感じるかもしれませんが、長い目で見れば家計への負担を抑えやすく、家を大切にしながら暮らせる選択肢です。
4.建てた後のお金を考えることが、豊かな暮らしにつながる
住宅ローンは家づくりのスタート地点にすぎません。
建てた後にかかるお金を理解し、住まいの性能や素材まで含めて計画することで、将来の不安は大きく減らせます。
家を長持ちさせたい、手入れをしながら大切に暮らしたい。
そんな思いを持つ方ほど、目先の価格だけでなく、生涯コストという視点で住まいづくりを考えることが大切です。
安心して長く暮らせる住まいは、結果的に家族の時間と家計の両方を守ってくれます。