自然素材の外壁材 そとん壁の原材料やデザイン

自然素材の注文住宅を建てる茨木市の工務店エッグ住まいる工房の関口です。
今回は自然素材の外壁材「そとん壁」についてお話しします。

自然素材の外壁材 そとん壁とは

そとん壁、聞き馴染みのないワードだと思いますが、実は近年かなり注目されている外壁材なのです。
そとん壁は「高いメンテナンス性」と「高い意匠性」を併せ持つ自然素材の外壁材です。

ここ数年、ではサステナブルな素材として、そとん壁などの自然素材を取り入れた環境配慮型の住まいを選ぶ人が増えており、そとん壁は時流にとてもマッチしている素材といえます。

そとん壁とは?何から出来ている?

そとん壁の原材料は「シラス」です。
シラスとは、もとを辿るとマグマから成るもので急激に冷やされて火砕流となったものが堆積したものです。主成分は高い消臭効果を持つケイ酸です。
また、人工的に再現できない構造をしていて「天然のセラミック素材」とも呼ばれています。

そんなシラスで出来たそとん壁、以下で外壁材としての特徴をまとめます。

そとん壁 外壁材として優れている点とは?

◎良い点
・メンテナンス性に非常に優れている
 →外壁材で必要な➀塗装のし直し➁目地(シーリング材)の打ち替え➂外壁材そのものの張り替えが不要なため、他の外壁材と比べてメンテナンスコストを削減できる。

・環境問題(ヒートアイランド)改善の一助になる
 →そとん壁は蓄熱性が低く暑い夏でも輻射熱を発することが少ないため、微力ながらも気温上昇(ヒートアイランド)を抑制してくれる。

△悪い点
・一般的に使用されることの多い窯業系サイディング等と比べるとイニシャルコストが高くなる。
・デザイン(色・塗り方)は窯業系サイディングと比べて限定的となる。

そとん壁のデザインについて

そとん壁のデザインは、テクスチャー(塗り方)と色で種類分けされます。
※画像はそとん壁のメーカーである高千穂シラスさんのホームページより引用しております
https://www.takachiho-shirasu.co.jp/co_mame/b80a0a4b0df73c5677ff9fc4c688d7d7-176.html

● W-121W-121● W-122W-122
● W-124W-124● W-125W-125
● W-126W-126● W-129W-129
● W-130W-130● W-131W-131
● W-132W-132● W-133W-133
● かき落とし仕上げかき落とし仕上げ
● 一条波仕上げ一条波仕上げ
● 三条大波仕上げ三条大波仕上げ
● 渦巻き仕上げ渦巻き仕上げ
● スチロゴテ仕上げスチロゴテ仕上げ
● さざ波仕上げさざ波仕上げ
● タガネ削り仕上げタガネ削り仕上げ

塗り壁のデザインが好きで気になるという方は一度チェックされてみてはいかがでしょうか?

そとん壁を検討するなら実績のある工務店を選択しましょう

そとん壁を含む自然素材は、経年変化に伴うアフターメンテナンスが必要になります。
ちなみに現在の住宅の主流である合板フローリング(表層に木目などが印刷されたシートが張ってある床)などの新建材は経年劣化していきますのでさらに大きな手間とコストが必要になります。
そとん壁を採用する際は、住み始めてからの維持管理もしっかり任せられるような実績のある(施工に慣れている)工務店を選ぶようにしてください。


住まいづくりは「家の完成」がゴールではありません。
完成した住まいで家族みんなが何十年も幸せに暮らすことが目的です。
その暮らしが叶えられる住まいは暮らす人によって違います。
まずは自分たちがどのような暮らしを実現したいか、そこから素材選びをスタートされてみてはいかがでしょうか。




そのほか自然素材の断熱材セルロースファイバーについても要チェック!



この記事を書いた人

竹澤 貫

エッグ住まいる工房 取締役副社長/営業・広報担当 大手ハウスメーカー、中規模ビルダーの営業経験を経て、エッグ住まいる工房で「笑顔を作る住まいづくり」についてお客様に発信をし続けている。 パソコン・Web関係に強く、Instagramの公式アカウントでは毎週金曜日に失敗しない住宅計画についてライブ配信を行っている。

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