GX志向型住宅とは?脱炭素社会を見据えたこれからの住まいづくり

1.脱炭素社会ってなに?GXってなんだろう?

GX(グリーントランスフォーメーション)って?
GXとは、「グリーントランスフォーメーション」の略で、環境にやさしい社会を目指して、暮らしや産業のしくみを大きく変えていこうという考え方です。
地球温暖化を防ぐために、二酸化炭素(CO₂)などの温室効果ガスを減らしながら、私たちの暮らしをより豊かにしていくことが目的です。

GX志向型住宅が注目されている理由
私たちの暮らしの中でも、家から出るエネルギーの使い方は、実はCO₂排出に大きく関係しています。
そこで注目されているのが「GX志向型住宅」です。
これは、環境にやさしく、エネルギーを無駄なく使えるように考えられた新しいの住まいのスタイルです。

2.GX志向型住宅ってどんな住まい?

自分で電気を作って使える住まい
屋根に太陽光パネルをつけて電気を作って家の中で使ったり、余った電気をためておく「蓄電池」も併用します。
こうすることで、日々の電気代の節約にもなりますし、停電のときにもある程度自家発電分を消費できるため安心です。

冬でも夏でも快適にすごせる断熱性能
GX志向型住宅は、外の暑さや寒さを家の中に伝えにくくする「断熱」がしっかりしているのも特徴です。
冷暖房設備機器に頼りすぎずにすむので、省エネな暮らし方が可能となります。

自然にやさしい素材を使っている
木やリサイクル素材など、環境に負担の少ない材料を使っているのもポイント。
住まいを建てるとき、地球環境にやさしいことも重要なことです。

3.GX志向型住宅のうれしいポイント

電気代が安くなる
電気を自分の家で作って使えば、買う電気が減るので、光熱費の節約になります。
長い目で見るとおトクになる可能性もあります。

災害時にも強い
台風や地震などで停電になったときでも、太陽光や蓄電池があれば、必要最低限の電気は確保できます。
とくに小さなお子さんや高齢の方がいるご家庭には心強いかと思います。

補助金や支援制度も活用できる
GX志向型住宅を広めるために、国からの補助金が設けられています。
うまく使うことができれば、初期費用を抑えて住まいを建てることも可能です。

4.GX志向型住宅ってどうやってできているの?

太陽光や風のエネルギーを活用
自然の力を使ったエネルギー、たとえば太陽の光や風などを使って、電気を作る仕組みが取り入れられています。
これを「再生可能エネルギー」といいます。

家の中もかしこく動くスマートな設備
エアコンや照明を自動でコントロールするシステムがあると、エネルギーのムダを減らすことができます。
スマートフォンで操作できるものもあり、便利さもアップ。

5.新築住宅だけでなくリフォームでも

リフォームでもGX化はできる
新しく家を建てなくても、今住んでいる家をリフォームしてGX志向型に近づけることもできます。
たとえば、断熱材を入れたり、太陽光パネルをつけたりと、部分的な取り組みが可能です。

・窓や壁の断熱性を高めることで冷暖房の効率を上げること
・太陽光パネルや蓄電池を後から設置すること
・節電・節水機能のある最新設備に入れ替えること
・スマートホーム機能を追加することで自動で電力を調整することなど

6.GX志向型住宅がつくる未来とは?

地球と家族にやさしい暮らし
GX志向型住宅は、地球の環境にやさしいだけでなく、家族みんなが安心して快適にくらせる住まいです。
子どもたちの世代にも豊かな自然を残していくことができます。

これからは「環境に配慮した家」がスタンダードに
今回はGX志向型住宅についてお話しましたが、これからはそういった環境配慮型の住まいがより注目されていくのではないでしょうか。
住む人だけでなく地球環境のどちらにもやさしい住まい、です。



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この記事を書いた人

竹澤 貫

エッグ住まいる工房 取締役副社長/営業・広報担当 大手ハウスメーカー、中規模ビルダーの営業経験を経て、エッグ住まいる工房で「笑顔を作る住まいづくり」についてお客様に発信をし続けている。 パソコン・Web関係に強く、Instagramの公式アカウントでは毎週金曜日に失敗しない住宅計画についてライブ配信を行っている。

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