茨木市で建てる自然素材の家|そとん壁と窯業系サイディング、あなたならどちらを選ぶ?

茨木市を拠点に自然素材を活かした家づくりを行う エッグ住まいる工房です。
今回は、外壁材として多くの方が迷われる「そとん壁」と「窯業系サイディング」について、
それぞれの特徴・メリット・デメリットを比較しながら解説していきます。
1.外壁材選びが住まいの印象と寿命を左右する
外壁は、家の「顔」であり、同時に「鎧」のような存在です。
見た目の印象を大きく左右するだけでなく、雨風や紫外線から建物を守る重要な役割を担っています。
そのため、外壁材選びでは「デザイン」だけでなく、「耐久性」「メンテナンス性」「素材の安全性」など、長期的な視点で考えることが大切です。
特に茨木市のように四季の温度差や湿気の変化が大きい地域では、素材の調湿性や耐候性も重要なポイントになります。
2.自然素材の外壁「そとん壁」とは
「そとん壁」は、火山噴出物であるシラスを主成分とした外壁材です。
この素材は九州・鹿児島県のシラス台地で採取される天然素材で、化学成分を含まない自然素材として知られています。
特徴
- 高い通気性・透湿性で、外壁内部の湿気を外へ逃がす
- 静電気が発生しにくく、汚れがつきにくい
- メンテナンスフリーで塗り替えの必要がほとんどない
また、そとん壁は経年変化によって風合いが増し、時間とともに味わい深い表情を見せてくれます。
これは自然素材ならではの大きな魅力です。
3.窯業系サイディングとは?その魅力と限界
「窯業系サイディング」は、日本の住宅で最も多く採用されている外壁材です。
セメントと繊維質を混ぜ合わせて板状にしたもので、工場で大量生産されるため品質が安定しています。
メリット
- デザインのバリエーションが豊富
- 施工が比較的簡単で、コストを抑えやすい
- 一般的にどの工務店でも対応可能
デメリット
- 外壁の継ぎ目にシーリング(コーキング)材が必要で、10〜15年ごとに打ち替えが必要
- 熱や湿気の影響で塗膜が劣化しやすく、再塗装のメンテナンス費用が発生
- 外壁内部の通気が妨げられやすく、結露対策が重要
つまり、窯業系サイディングはコストパフォーマンスに優れる一方で、メンテナンス周期が短く、長期的な維持コストがかかる点を理解しておく必要があります。
(参考:住宅金融支援機構|マイホーム維持管理の目安)
4.そとん壁と窯業系サイディングの比較
項目 | そとん壁 | 窯業系サイディング |
---|---|---|
主成分 | 天然シラス(火山噴出物) | セメント+繊維質 |
見た目 | 左官仕上げの質感・重厚感 | デザイン豊富・均一な仕上げ |
通気・調湿性 | 高い(自然素材) | 低い(密閉性が高い) |
メンテナンス | 塗り替え不要・長寿命 | 10〜15年でシーリング補修が必要 |
初期コスト | やや高い | 比較的安価 |
環境負荷 | 低い(自然素材) | 高い(製造時のCO₂排出あり) |
こうして比較すると、初期コストではサイディングが有利ですが、長期維持コストを含めた「トータルコスト」ではそとん壁が上回るケースがあります。
5.健康・環境面から見る「自然素材の価値」
近年では、住宅の性能だけでなく、「健康に暮らせる住まいづくり」への関心も高まっています。
自然素材であるそとん壁は、化学物質をほとんど含まないため、シックハウス症候群などの健康被害のリスクが低いのも特徴です。
国土交通省でも、建築基準法に基づきシックハウス対策が義務付けられています。
(参考:国土交通省|建築基準法に基づくシックハウス対策)
また、詳しい資料としてこちらのパンフレットも公開されています。
(参考:国土交通省|シックハウス対策パンフレット(PDF))
自然素材を使うことは、環境負荷の低減と住まう人の健康維持の両立につながります。
6.外壁も「永く愛せる家」の一部として
外壁材は、家づくりの中でも“長く付き合う部分”です。
見た目だけでなく、耐久性やメンテナンス性、そして住む人の健康までを考慮して選ぶことが、将来的な安心につながります。
エッグ住まいる工房では、
単に「今きれいに見える家」ではなく、10年後・20年後も気持ちよく暮らせる家を目指しています。
自然素材のそとん壁を採用することで、
・塗り替えに頼らない外壁の美しさ
・素材が呼吸する快適な住環境
・地域の気候に合った長寿命な住まい
を実現しています。
私たちは、「家づくり=住まいづくり」と考えています。
暮らす人が安心して過ごせる空気と素材を大切に、これからも一棟一棟、丁寧に仕上げていきます。
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