土地探しstep1 ポータルサイトと物件資料

①はじめての土地探し まずは「物件資料」と「ポータルサイト」を正しく使う

マイホーム計画を考え始めたとき、最初に直面するのが土地探し。
けれど、インターネットで検索しても情報が多すぎて「どれを信じたらいいの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?

このコラムでは、初心者が最初に押さえておきたい物件資料とポータルサイトの上手な使い方をお伝えします。

②ポータルサイトは“全体の相場観”をつかむためのツール

土地探しの入口としておすすめなのが、スーモやアットホームなどの「不動産ポータルサイト」。
この段階では、掘り出し物を見つけるというよりも、エリアごとの価格帯や広さの目安をつかむことが目的です。


例えば、自分たちの希望としている条件「茨木市 30坪 ~3,000万円」などと条件を入れてみると、物件数やエリアが絞られて表示されます。
この条件であれば、だいたい茨木市のこのエリアになるのか~など、ざっくりとした相場感が見えてきます。
これを繰り返していくと、「このエリアなら通勤も便利だけど、少し高めだな」「この地域は価格が抑えられるけど、駅から遠い」など、自分たちの希望とのすり合わせもできてくるようになります。


ただし、掲載情報はすでに“商談中”や“成約済み”と言ってすでに売り切れ状態になっているケースも多いので、あくまで“参考データ”として見るのがポイントです。

③物件資料で確認する

気になる土地が見つかったら、次にチェックしたいのが物件資料。
ポータルサイトなどから資料請求をすると不動産業者から送られてくる土地の詳細情報が記載された資料のことです。
ここにはポータルサイトで掲載されていた以上の詳しい重要な情報がたくさん詰まっています。


どんなことが書かれているか主な項目として挙げると、

  • ① 建ぺい率・容積率
     どんな大きさの家が建てられるかを決める数字です。
     思っていたより小さい家しか建てられない、ということも。
  • ② 道路との接道状況
     家を建てるには、土地が道路に2m以上接している必要があります。
     旗竿地などの場合、2mの幅があっても車の出入りが難しいことがあるので注意。
  • ③ 上下水道・ガスの引き込み状況
     これらの整備がされていない土地では、別途大きな工事費が必要になることがあります。


専門用語や数字ばかりで難しそうに見えますが、同時並行で土地探しを一緒にしてくれる住宅会社の人をパートナーとして協力してもらうと安心です。
建築のプロなら「この土地ならどんな家が建てられるか」を都度教えてくれます。

④ポータル情報に頼りすぎず“現地+プロの目”を大切に

ネット上の情報は便利ですが、現地でしか分からないことも沢山あります。
たとえば、周囲の家の高さで日当たりがどう変わるか、隣地との境界ははっきりしているか、臭気や騒音の状況など。
こうした実際に生活に関わる暮らしのリアル情報は、資料やGoogleマップでは分かりません。


また、先述しましたが、土地探しを住宅会社と一緒に進めることで、建てたい家に合った土地を選ぶことができます。
「この土地は価格が安いけれど、希望の間取りを入れると駐車スペースが足りない」など、土地単体のではなく、新居が建った完成形を見据えたアドバイスが受けられるのもメリットの一つです。


土地探しを成功させるポイントは、「ポータルサイトで情報を集める」→「物件資料で内容を確認する」→「現地で実際に確かめる」という流れを丁寧に踏むこと。
多くの方にとって一生に一度の計画です。その土地探しが後悔・失敗しないように、早い段階から住宅会社などパートナーを味方につけることも忘れずに。

自分たちの理想の暮らしに合う土地を一緒に見極めていきましょう。




〇土地探し初心者必見!【YouTubeライブ配信】




この記事を書いた人

竹澤 貫

エッグ住まいる工房 取締役副社長/営業・広報担当 大手ハウスメーカー、中規模ビルダーの営業経験を経て、エッグ住まいる工房で「笑顔を作る住まいづくり」についてお客様に発信をし続けている。 パソコン・Web関係に強く、Instagramの公式アカウントでは毎週金曜日に失敗しない住宅計画についてライブ配信を行っている。

著者のすべての記事を見る