湿度が人と家に与える影響とは?快適な暮らしを守るために知っておきたいこと

1.湿度はなぜ大切なのか
「湿度」と一言で言っても、実は“相対湿度”と“絶対湿度”という異なる指標があります。
普段、私たちが天気予報でよく目にするのは相対湿度。
これは「空気がどれだけ水分を含めるか」という許容量に対して、今どれだけ水分が含まれているかを示す割合です。
一方、絶対湿度は「空気1㎥あたりに含まれる水分量そのもの」を表します。
同じ相対湿度でも、夏と冬では空気に含まれる水分量は大きく異なるため、体感が全然違うのはこのためです。
湿度は単なる“不快か快適か”だけでなく、健康や家の寿命に直結する大切な要素です。
まずは湿度の正体を知ることが快適な住まいづくりの第一歩になります。
2.湿度が人の健康に与える影響
湿度が高いとカビやダニが繁殖しやすくなり、アレルギーや喘息のリスクが増えます。
特に梅雨時期や夏は絶対湿度が高く、相対湿度が同じでも体感的にジメジメを感じやすくなります。
一方冬は絶対湿度が低く、相対湿度が40%でも空気はとても乾燥しています。
この“冬の乾燥”はウイルスの活動を助長するため、私たちにとってはのどの痛みや肌荒れの原因にも。
家族の健康を守るためには、季節によって異なる湿度の性質を理解し、適切にコントロールすることが欠かせません。
3.湿度が家に与える影響
実は、湿度が高い状態は家にとっても大敵です。
木造の場合は腐朽、鉄骨造の場合にもサビ、グラスウール等の断熱材を使用している場合には劣化が懸念され、住まいの寿命を縮める要因につながります。
相対湿度が同じでも絶対湿度が高い夏場は結露リスクが高まります。
反対に、冬場は窓まわりの結露など、採用する窓や住まい手の生活の仕方による湿度管理が大切です。
エッグ住まいる工房では、本漆喰や薩摩中霧島壁などの調湿性に優れた自然素材を取り入れ、素材パワーで湿度コントロールが可能な家をお届けしています。
暮らしと家の両方を守る“温湿度管理”にこだわっています。
4.湿度を味方につける住まいづくりのポイント
湿度管理は日々の換気やエアコンだけではなく、家の性能や素材選びに大きく左右されます。
断熱・気密がしっかりした住宅は外気の影響を受けにくく、相対湿度の変化も安定しやすくなります。
湿度は目に見えないけれど、暮らしにも家にも大きな影響を与える重要な要素です。相対湿度と絶対湿度の違いを知ることで、季節ごとの変化や体感の違いがより理解しやすくなります。
「湿度を制することが、快適で長寿命な住まいへの近道」
エッグ住まいる工房では、性能と自然素材の力を活かし、湿度に振り回されない快適な住まいづくりを提案しています。