自分流の“正解”を形にした住まい|完成見学会(宝塚)のご案内

みなさん、こんばんは。自然素材の注文住宅をつくる茨木市の工務店、エッグ住まいる工房の代表兼設計担当の長野です。
今日は、今週末に開催する完成見学会のお知らせと、その住まいができあがるまでのストーリーを少しご紹介したいと思います。

お手製の間取り図。叶えたい暮らし。

今回のお施主様は、とても住まいづくりへの思いが強く、初回の打合せからご自身で描かれた間取り図を手に来てくださいました。しかも、それは単なる「このへんにリビング」程度のアイデアではなく、「こういう暮らし方が好きなんです」と語られながら、動線、収納計画、窓の位置まで、明確な理由のあるプランでした。

ここまで“暮らしのイメージ”がはっきりしているお施主様は実は珍しく、私たちとしても方向性を探る時間が少なく、とても進めやすい部分がある一方で、プロとして悩む場面もありました。
設計のセオリーとは少し異なるご要望もあったため、「この配置だとこういった影響がありますよ」とお話しし、調整しながら形にしていく。そんな丁寧なキャッチボールを重ねていきました。

セオリーは正解とは限らない。自分のための正解を作る

それでも、お施主様の“暮らしの芯”はぶれることがありませんでした。毎回の打合せで感じたのは、「まさにこの方のためにだけつくられる住まいなんだ」ということ。誰かの“正解”に合わせるのではなく、自分たちの心地よさを追求する姿勢がとても印象的でした。
今回の住まいは、動線・デザイン・色づかい、そのすべてに“オーダーメイド感”があふれています。

 ①オーダーメイドで作られた家事導線

たとえば家事動線。一般的な効率優先の導線ではなく、お施主様自身が「こう動けたら気持ちいい」と感じる流れを中心に考えています。洗濯をして、干して、しまって…という一連の動きが自分のリズムに合うよう細かく調整しました。

 ②オーダーメイドで作られた造作本棚

また、本をたくさんお持ちのお施主様のために、随所に造作本棚も設置しました。どの棚に何をしまうか、どの高さが使いやすいか…そんなお話をしながら一緒に考えた収納は、この家ならではの“必要な場所に、必要な形である収納”になっています。

 ③オーダーメイドのデザイン

デザイン面では、自然素材のあたたかな雰囲気をベースに、色づかいにはお施主様の個性がしっかり反映されています。建具の色、壁の仕上げ、素材の組み合わせなど、ひとつひとつ丁寧に選んだ結果、落ち着きと個性が同居する空間が出来上がりました。断熱材であるセルロースファイバーの調湿効果を最大限に発揮できる薩摩中霧島壁をふんだんに採用しているところも見どころのひとつとなっています。

他でもない。自分のための住まいづくり

完成した住まいは、一般的な“正解の形”とは少し違うかもしれません。でも、「この方の暮らしのためだけにつくられた家」と胸を張って言える住まいです。

今週末の完成見学会では、こうしたこだわりや素材の質感を実際の空間で感じていただけます。図面では伝わらない動線の心地よさ、自然素材がつくる空気のやわらかさ、そして色や素材が調和した落ち着き。写真だけでは伝えきれない“本物の住まいの空気”を、ぜひ体感してください。
セオリーにとらわれず、自分たちの暮らしにしっくりくる住まいを考えている方にとって、とても参考になるお家だと思います。

週末の見学会で、みなさまにお会いできることを心から楽しみにしております。どうぞお気軽にお越しください。

この記事を書いた人

竹澤 貫

エッグ住まいる工房 取締役副社長/営業・広報担当 大手ハウスメーカー、中規模ビルダーの営業経験を経て、エッグ住まいる工房で「笑顔を作る住まいづくり」についてお客様に発信をし続けている。 パソコン・Web関係に強く、Instagramの公式アカウントでは毎週金曜日に失敗しない住宅計画についてライブ配信を行っている。

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