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注文住宅取得平均費用 みんなはいくらかかってるの?

注文住宅を建てる時に見る見積り
ほとんどの方がこの「家の見積り」というのを目にするのは初めての経験で、そこに書いてある金額が高いのか安いのかわからないもの。今日はそんな家の見積りについて、国土交通省が取っているアンケート結果を元に集計されたデータがあるので、そちらについて少しお話してみようと思います。

出典:国土交通省 令和4年度住宅市場動向調査
   https://www.mlit.go.jp/report/press/house02_hh_000185.html

注文住宅にかかる平均費用

住宅建築資金総額(全国)3,935万円
住宅建築資金総額(近畿圏)4,221万円
土地購入資金(全国)1,819万円
土地購入資金(近畿圏)2,219万円
延べ床面積(近畿圏)107.1㎡(32.39坪)
住宅平均坪単価(近畿圏)※集計データからの概算です130万/坪
住宅+土地総額(近畿圏)6,440万円

住宅建築資金総額

全国平均に比べ、都市部は住宅建築費・土地購入費共に高くなる傾向にあり、延べ床面積は都市部の方が小さくなる傾向にあります。また、この価格についてはこの5年間で年々増加傾向にあり、令和元年のアンケート結果の住宅建築資金総額(全国)は 3,235万円 と令和4年よりも700万低いというデータがあります。

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土地購入資金

前述の通り、都市部の方が高くなる土地購入費用。これも建築費同様年々高くなっていますが、その価格の上がり方は都市圏にのみ集中しています。

令和元年 地方圏 1,183万円
令和4年 地方圏 1,135万円

令和元年 近畿圏 1,473万円
令和4年 近畿圏 2,219万円

地方圏の土地購入資金はほぼ変わっていないのに対し、近畿圏では746万円の増加。都市圏全体平均で782万円の増加が見られました。

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住宅+土地総額

これまでに書いた通り、住宅建築資金は700万円増加し、そして土地購入資金は746万円増加しているこの近畿圏。表に記載した総額6,440万円という金額は、日々お客様にお住まいをつくり、提案する私たちもまた面食らっている数字で、令和元年およそ平均5,000万円だった総額がほんの数年で急激に高額になったことが分かります。

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価格が高くなっている背景について

土地価格が高くなっている背景については、これを読む皆さんの想像通りかと思います。それは都市圏への移住が進むことで需要が集中しているから。
では住宅建築資金が高くなっているのはなぜでしょうか?
これについては明確な要因が2つあると私は考えます。

■世界情勢のあらゆる要因による資材の高騰

新型コロナウイルスを皮切りに、あらゆるものの生産や流通が見直されました。今日でもまた「〇〇〇株式会社です。来月からキッチンの価格を3%アップします。」というメールが届き、日々商品価格が更新され続けています。一度上がった単価はそう簡単には落ちません。コロナ直後に起こったウッドショックで木材の値段が上がった。そう言われていた1年2年前から落ち着いた今、価格が安くなっていないことがその証明と言えるのではないでしょうか。

■住宅性能の向上に合わせた価格の見直し

耐震等級・許容応力度計算・UA値・高気密高断熱・第1種換気システム
住宅会社各社は今「世界的におくれを取っている住宅性能を向上していい物にしなければならない」と、日夜研究し、標準仕様を見直し、そしてお客様に提案しています。それは私たちだけに限らず、お住まいに対し妥協を許さない住宅会社全てに当てはまります。
例えば樹脂サッシを見てみましょう。
平成30年 全国普及率は20%だったものが
令和3年  29%にまで増えています。
これ一つを取っても、家の値段は数十万円高くなります。
この積み重ねは家の性能の向上と、そして家の価格の高騰の大きな要因となっていると考えられます。

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自分が本当に欲しいもの、欲しい仕様になっているかを追求して欲しい

いかがだったでしょうか。今日こちらでご覧頂いたデータはもちろんあくまで「平均」のものなので、あくまで参考資料程度のものと思って頂いていいと思います。ですが、この記事を通して皆さんには「きちんといい物はどうしてもいい値段してる」という当たり前のことを再認識して頂きたいなと思った次第です。その上でどのような選択をされるかは、ご家族それぞれの価値観だと思います。しかし、「高いものがなぜ高いのか」そして「安いものがなぜ安いのか」それはしっかりと知った上で選んで欲しいなと言うのが、私たちの願いです。
皆様が納得できる、感動できるお住まいづくりができますよう心から願っています。

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