アイコン資料請求・お問い合わせ

【住宅ローン金利のメカニズム(基礎編)】茨木市/自然素材/注文住宅/工務店/エッグ住まいる工房 

暦は4月に入りました。春爛漫というにはもうほんの数日必要そうですが、上着を羽織ることなく心置きなくお出かけができるような気候になりました。

みなさんこんばんは。茨木市で自然素材の注文住宅を建てる工務店
エッグ住まいる工房 竹澤貫 です

さて、今日のテーマは「住宅ローン金利」について
このブログをご覧の皆さんはもれなく家の事を考えている方やと思うので、この金利というキーワードには大なり小なり敏感なことかと思います。そして、そんな皆さんが共通してきっと認識していることが
「金利が上がるかも」
という話題。多分みんな思ってる
今日はそんな住宅ローン金利というものについて、とても大きな誤解があるので解説していきます。

住宅ローン金利が下がっている?

2024年4月現在住宅ローンの金利がものすごく低くなっていることは皆さんの耳にも届いていることかと思います。一例をあげると三井住友銀行は変動金利の利率が 0.475%~ になっており、10年前の2014年 0.775% だったことを考えると、金利が下がっていることが分かるかと思います。

金利支払い総額
0.775%57,103,282円
0.475%54,281,007円
※35年返済 5,000万円借り入れのシミュレーション

金利の 0.3% という差はとても大きく、支払総額に直すとおよそ282万円も差に。これだけ金利は変化してきているというわけです。

住宅ローンの金利が決まる仕組み①

さて、少し話は変わりここで冒頭で触れた「住宅ローン金利のとても大きな誤解」についてお話していきましょう。住宅ローンの金利というのは先ほどのシミュレーションであげたような【0.475%】という数字のことを指すわけですが、正確には【2.475%-2%=0.475%】という計算式が隠れています。
これは
店頭表示金利 2.475% と
優遇金利   2%
という2つの数字で計算されています。詳しい話はプライムレートという専門的な話になってくるので今日は一旦割愛。まず今日はこの2種類の金利があるということをまず覚えておいてください。

住宅ローン金利は下がってない?

【2.475%-2%=0.475%】という数字は2024年4月の三井住友銀行の住宅ローン金利。ここまでは大体ご理解いただけたと思います。さて、では2014年の金利がどうだったか見てみましょう
店頭表示金利 2.475% と
優遇金利   1.7%
【2.475%-1.7%=0.775%】
つまり、店頭表示金利は変わっておらず、優遇金利だけが変わっている。ということが分かります。

「結局金利が下がってるならどっちでも一緒じゃないの?」

と、そう見えるかもしれませんが、この店頭表示金利と優遇金利には大きな違いがあります。

住宅ローンの金利が決まる仕組み②

「住宅ローンの金利って公務員とかは低くしてくれるらしい」そんな噂話を耳にしたことがある方もきっといるのではないでしょうか。
察しのいい方はもうお気づきかと思いますが、ここまでで話をしてきた優遇金利がここで出番となります。
三井住友銀行 4月時点 の情報をHPで見ると、金利は0.475%~0.725%と書かれています。
https://www.smbc.co.jp/kojin/jutaku_loan/kinri/#shinki
この0.25%の差こそまさにこの「お客様個人個人の条件次第で変わる振れ幅」です。
つまり、銀行が「このお客様に是非お金を借りて貰いたい」と思った方には、借りて貰うために金利条件をよくしたりサービスしたりするわけです。

銀行との住宅ローン契約を結ぶ

いざ住宅ローンを組むぞ!となると、銀行と「お金を借りる契約」(金消契約といいます)をこの後で結ぶわけですが、そこで銀行と結ぶ契約に書かれていることが重要。
要約すると

「あなたと結んだ住宅ローンの契約は、今後ローン返し終わるまで〇〇%優遇するで」

という契約になります。つまり、もしここで 2% の優遇を受けられる契約を結ぶと、以降35年間のあなたの金利は【店頭表示金利-2%】になるということです。
10年前と今とで「0.3%も金利が上がった」から、じゃあ10年後は0.3%上がってもおかしくないと考える方がとても多い。ですが、店頭表示金利は10年間変わっていません。そのため、簡単に毎月上がったり下がったりしているのは優遇金利の方で、店頭表示金利はそんな簡単にポンポン変わらない。ということが、私が今日お伝えしたかった内容です。

変動金利は変わるリスクはある

そんな簡単に変わらない店頭表示金利ですが、もちろん今後変わる可能性は十分あります。2008年は2.675%でしたし、2001年は2.375%でした。そのため、この変動金利を選ぶということそのものは、こうした金利変動のリスクが常にあること自体は事実ですし、今日は「変わらないから気にしなくていいよ」というお話をしにきたわけでもありません。
しかし、銀行のHPなどに書かれている金利が毎月毎月変わっている数字を見て、ただいたずらに不安を感じる必要はない。正しい知識を持って選びましょう。というのが、今日の本題です。私たちエッグ住まいる工房では、自社の使う物をオススメするのではなく、お住まいに関してお客様に正しい知識を持っていただき、理想を選ぶお手伝いをする会社です。何か今後も参考になるお話ができたらなと考えておりますので、またお手すきの際に遊びに来ていただけますと幸いです。