家の中の自然で育つ“外”の学び~自然素材に触れることで育つ感性の芽~
こんばんは
茨木市にある自然素材の注文住宅を建てる工務店、エッグ住まいる工房の勝田です。
大阪に越して来て半年ほどになりますが、今のところまだ好きな山登りが出来ていません。
また、最近では北摂にも熊の出没情報があるようで、気軽に行けそうな場所が減っているのも悩ましいところです。
もともと、山や自然への関心から始めたものではなかったのですが、はじめてみると付随する様々なものに興味が出てくるのも面白いところですね。
今回は、早い段階から自然に触れさせることで子どもの教育上、プラスになることが多いよ、という話に触れてみようと思います。

身の回りの身近なものを使ってみよう
木、土、紙、石、しっくいの壁、自然体験は外に限らないもので、家の中でも子どもの「なぜ?」を毎日引き出せる力を持っています。しかも家の素材なので、特別な準備が必要ないんです。
つまり、継続できる触れ方ができることで、反復学習を可能にし(しかも自然に!)、既知や概念として頭の中に知識として残りやすくしてくれます。
さらに、幼少期に自然へ触れることは、主体性や協調性、観察力・語彙の伸びなど教育上の土台づくりにもつながります。
感じる→考える→試す、の循環が日常化すると、学びは強く、長く続きます。
ケの日でもできる小さな反復アクティビティ
川遊びや山登りといったハレの日のアクティビティができない日でも、ベランダの水やり、光と影の観察、拾ってきた葉や小石の眺める…等々、興味が加わると何でも楽しいものに変わります。
まずは、主体性と手を動かす回数を増やすことが自然体験でも言えることではないでしょうか。
そこで壁になりうるのは親の都合(笑)、「片づけが大変…」が続くとペースは落ちます。
だからこそ、出る→楽しむ→戻る→サッと片づけるという、負担の少ない流れを淡々と回せるかがポイント。
終わり方が軽いほど、「またやろう」に変わります。
ミニ実験の例:木は“吸う”か“はじく”か
せっかくの機会ですので、5分でできる観察をひとつ提案してみますね。
端材を2種類(例:杉とオーク)用意し、水滴を一滴ずつ落として濡れの広がりを比べます。
やわらかな杉はにじみが早く、オークはゆっくり。そこから「吸う素材」「はじく素材」の違いを言葉にして、台所のまな板や家具の手入れへ話題を広げてみませんか。
観察→比較→言語化→生活への応用までがセット。片づけは布で拭くだけです。
自然素材は“手入れ”までが学び
これも魅力の一つですが、自然素材は直せる・育てられることができます。
無垢材の小傷をタオルとアイロンで補修、しっくいの軽い汚れをサンディングでやさしく落とす、オイル仕上げの小物に薄く再塗布して艶を戻す。
「汚れた→直せた」の体験は、ものを大切にする感覚と自分で良くできる感覚を同時に育てることができます。
仕上がりの完璧さより、一緒に回復させる過程を楽しんでみてください。
まとめ:家の自然が、外の自然につながる
外での発見を家の素材で確かめ、家での気づきが次の外遊びを深める。
この往復が、子どものやる気・協調性・問いを立てる力をじわっと育ててくれます。
大事なのは特別な道具ではなく、つづけやすい触れ方。自然素材の家は、その舞台になりやすく自然教育の親和性も高いです。
毎日のペースに合う“続け方”を、無理なく見つけてみられてはいかがでしょうか。
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