ものづくり体験 ― 小学生が主役のイベント「すまいるこども工務店」

みなさん、こんばんは。自然素材の注文住宅を建てる茨木市の工務店、エッグ住まいる工房の代表であり、設計も担当しております長野です。
今日は、今週末に開催する小学生向けイベント「すまいるこども工務店」についてご紹介します。このイベントは、“ものづくりの仕事に興味を持ってもらうきっかけづくり”を目的として、実際の職人さんと一緒に本物の家づくりを体験していただく特別な企画です。
■ 上棟体験を大工さんと一緒に
家づくりの中でも最もワクワクする工程のひとつが「上棟」です。柱や梁を組み上げ、家の骨組みが立ち上がる瞬間――普段は立ち会えないダイナミックな作業を、こども工務店ではミニチュアサイズで再現します。
当日は本物の大工さんが子どもたちの“棟梁”。木材の向きや組み方を教えてもらいながら、手を動かして小さな家を一緒に建てていきます。
最初は「重たい…」「これどうするの?」と戸惑う子もいますが、組み上がって形が見えてくると、みんな夢中に。完成したときの誇らしげな表情は、大工さん顔負けです。
木を扱う感覚、家が形になっていく面白さ、協力してつくる達成感。まさに“家づくりの醍醐味”を体験していただけます。
■ 左官屋さんといっしょに漆喰塗り体験
もうひとつの体験は、左官屋さんと一緒に行う「漆喰塗り」。私たちの住まいづくりでは自然素材を大切にしているため、この体験もとても人気があります。
漆喰をコテにのせる感覚、壁に伸ばす気持ちよさ、スーッと広がる白い表情。簡単そうに見えて実は奥深い作業で、左官屋さんがほんのひと塗りするだけで表情がガラッと変わります。
子どもたちも最初は恐る恐るですが、コツをつかみ始めると一気に集中モードに。「もっと塗りたい!」という声が毎回聞こえるほどです。
自然素材の手触りや、壁ができあがる工程に触れることで、ものづくりの世界の広さを知るきっかけになればと思っています。
■ “ものづくりの仕事っておもしろい” と感じてもらいたい
このイベントを通して私たちが一番伝えたいのは、家づくりには多くの職人さんが関わり、それぞれの技と想いがひとつの住まいをつくっていること。
最近は職人の仕事が身近ではなくなり、子どもたちが建築の世界を知る機会も少なくなりました。だからこそ、「自分の手でつくる楽しさ」や「家ができていくワクワク」を体験してほしいと思っています。
上棟体験も漆喰塗りも、本物の素材・本物の技にふれられる貴重な時間です。参加した子どもたちの多くが、「もっとやりたい!」「大工さんすごい!」と目を輝かせてくれることが、私たちの何よりの喜びです。
■ 最後に
「すまいるこども工務店」は、将来の夢をつくるイベントではありません。しかし、“ものづくりってなんだか楽しそう”“自分でもできるかも”という小さなきっかけが、いつの日か子どもたちの選択肢を広げてくれれば…そんな思いを込めています。
今回も、木の香りと笑顔があふれる一日になりますように。