【住まいづくり10か条】第9条「メンテナンスがしやすくライフスタイルの変化にも対応できる、何十年先でも資産価値の下がらない家族で住み継げる住まいづくりを目指します。」

みなさん、こんばんは。自然素材の注文住宅を建てる茨木市の工務店、エッグ住まいる工房の長野です。

第9条は、これまでの想いの“先の未来”にあるテーマです。


前回記事【第8条】はこちら

https://www.egg-jp.com/staff_blog/staff_blog-22659/

◆住まいは「建てた瞬間が完成」ではありません

お引き渡しの日はゴールではなく、そこから始まる暮らしが本番です。そして、その暮らしは10年、20年、30年…と、季節のように少しずつ変わっていきます。

・子どもが小さいときの暮らし
・思春期で部屋が必要になるタイミング
・巣立った後の夫婦ふたり時間
・親御さんとの同居が始まる時期……

住まいは、その変化を受け入れてくれる“余白”があることで、長く快適に暮らせます。

◆メンテナンスしやすい住まいは「手間のかからない住まい」

住まいは人と同じで“健康”であることが大切です。そのためには、日常的にお手入れしやすいこと、故障が起きても部分的に直せること、永く使える素材であることが、とても大きな意味を持ちます。
自然素材は経年変化が魅力でもあり、傷んだ部分も直しやすく、塗り替えたり削ったりと“手をかけながら育てていける”のが特徴です。

「壊れたら全部取り替え」ではなく「直しながら、風合いを楽しみながら暮らし続ける」

そんな住まいのほうが、結果的にコストも抑えられ、何より愛着が深まります。

◆ライフスタイルが変わることを前提にした設計

私たちが住まいづくりで意識していることの一つが“変化を許容する間取り”です。可変性のある空間、後から仕切れる余白、収納の増減が可能な設計、そして構造的な強さ。
「今ちょうどいい」ではなく「10年先、20年先も心地いい」を想像すること。
お施主様と一緒に未来の暮らしを想像しながら間取りをつくると、自ずと資産価値の落ちにくい住まいに育っていきます。

そして、住み継げる家へ

住まいは商品ではなく“暮らしの器”。手間をかけるほど味わい深くなり、家族の思い出とともに価値を積み重ねていきます。
「子どもたちが、この住まいを引き継ぎたいと思ってもらえる」そんな住まいこそ、本当の意味で“資産”になるのだと思っています。
私たちは、今だけでなく未来のご家族の幸せまで見据えた住まいづくりを大切にしています。


次記事【第10条】 ~公開をお待ちください~

この記事を書いた人

長野 孝彦

エッグ住まいる工房 代表取締役社長/設計担当 現在エッグ住まいる工房で建てる新築のお住まい全ての設計を担当している建築士。建築業界に携わり30余年、累計300棟以上の住まいづくりに関わってきた。デザイン、機能性、メンテナンス性、そしてお施主様のリクエスト。それらをバランスよく取り入れて暮らし方を提案することを得意としている。

著者のすべての記事を見る