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【マイナス金利政策の解除について思うこと】茨木市/自然素材/注文住宅/工務店/エッグ住まいる工房

こんばんは。

エッグ住まいる工房の関口です。

今回は、住宅ローンにまつわるお話をさせて頂きます。

もうすでに住宅ローンを借りておられる方もこれから借りようとしている方にも関わりのあるお話となっています。

この記事を書いているのが3月19日。

ここ最近、世間を賑わせているのが「日銀のマイナス金利政策が解除。金利引き上げへ。」というニュースです。

2016年に導入されたマイナス金利政策でしたが、いよいよ解除されることとなりました。

ちなみに、それ以前はゼロ金利政策と呼ばれる金融政策が日本では取られていました。

ゼロ金利からさらにマイナス金利へ。そして今回、2024年3月19日マイナス金利から再びゼロ金利政策に戻ったと言えます。


せっかくなので住まいに関わり深い住宅ローンについて少し掘り下げて考えてみます。

住宅ローンには変動金利と固定金利があるのはご存知かと思います。

固定金利についてはもうすでに金利は上昇しています。
(2022年1月頃までは1.3%台だったのが2024年3月現在で1.8%台)

固定金利は市場金利の影響を常に受けていて頻繁に変動します。

しかし、変動金利は固定金利と違ってあまり変動しません。固定金利は市場によって決まりますが、変動金利は各銀行が自由に決められるという違いがあります。

しかし、いよいよ今回この変動金利が上昇するのではなかろうか、と言われています。

なぜか。

マイナス金利の解除で影響を受けるのが「無担保コールレート翌日物」。

これに影響を受けるものが「短期プライムレート」です。

各銀行の変動金利は、この短期プライムレート(現在1.475%)がベースとなった店頭金利(例 2.475%)があり、そこから住宅ローンを借りている人・もしくはこれから借りる人ごとに金利の優遇幅(例 -1.9%)を決めています。(例 0.575%)

この出来上がる金利次第で、月々の返済額や総額が大きく変わります。


ちなみに、過去を遡って調べてみると、短期プライムレートは2008年以降1.475%で変わっておらず、その期間中の無担保コール翌日物は0.1~0.7%あたりで変動していました。

今回の政策に伴い-0.1~0.1%だった無担保コール翌日物が0~0.1に「利上げ」となります。

ニュース番組では「マイナス金利解除に伴う金利上昇リスクでどうなる私たちの生活!?」みたなのも見かけますが、そうじゃなくて(先のことはだれにも分かりませんが)ここから何年もかけてゆっくりと「変わらない→ちょっと上昇→変わらない→ちょっと上昇」のようなイメージを重ねていくのではないでしょうか。

その間に賃金も上昇して、物価も徐々に上昇する、日本経済が良い方向へ向かえばいいなと思います。

今回は個人的に思うことをまとめてみました。