それは本当にいい土地?土地調査で知っておくべきこと
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土地調査を始める前に、候補地を見つける
土地調査を始める前に当然「この土地良さそうかな?」という土地と出会うことから始まる土地探し。前回までの記事をご覧の皆様は、今頃土地の値段や予算感を把握されているのではないでしょうか。
まだそちらの記事をご覧になられていない方は、是非過去の記事をご覧ください。
①【土地の値段ってどうやって決まるの?坪単価について解説】
②【掘り出し物なんて無い。土地予算の考え方を解説】
そしていざ良さそうな土地と出会い、始まる土地調査。
自分で見に行ったり、不動産屋やハウスメーカーに調べて貰ったり、ネットで調べたり、それはそれはたくさんの情報を収集することになると思います。今日はそんな土地調査のことについて簡単にご説明いたします。
みなさん初めまして。茨木市で自然素材の注文住宅を建てる工務店
エッグ住まいる工房 竹澤貫 と申します。
調べることが多い土地調査
土地調査でどんなことを調べるのか皆さんはどれぐらいまでご存じでしょうか。
ここでは大きく3つの調査について説明します。
1.物件資料から読み解く土地調査
【茨木市島3丁目】【2,000万円】【30坪】【駅徒歩15分】
土地情報を調べていると、販売されている土地には原則全てのものに物件概要という土地の名刺のようなものが付いています。インターネットサイトsuumoやat homeのようなサイトには、この物件概要から一部情報を抜き出したものが掲載されます。
物件概要には上記のようなものが全て羅列されています。これも当然、土地調査で調べなければならないポイントのひとつです。
◆物件資料から分かること
◎面積 ◎価格 ◎物件住所 ◎前面道路の幅や道路の付いている方角
◎現況 ◎取り扱いをしている不動産屋の説明 ◎建築する際の法的注意
2.ネット検索で確認する土地調査
物件概要にはすべての情報が書かれているわけではありません。
土地の形状や高低差。小学校や近隣スーパーまでの距離。水害リスクを表すハザードマップなどはその最たる例。物件概要に記載されている場合もありますが、そのことが書いてある資料とそうでない資料が混ざっています。そのため、元々別のエリアに住んでいた方は、その新しい街から行く小学校やスーパーまでの距離感というのは、掲載されていない場合調べてみるのもとても大切です。
◆ネット検索から分かること
◎土地の大まかな形状や高低差の有無(Googleストリートビュー)
◎周辺施設までの距離 ◎ハザードマップ
3.現地で調べる土地調査
現地確認によって行う土地調査。道の広さや明るさ。周りの建物の高さ。音、匂いなど、現地に行かなければ分からないことがかなり多くあります。調査項目としては最も多いと言っても過言ではないかもしれません。
そして、その状況というのは曜日や時間帯によっても変わります。できることならその土地は条件を変えて最低でも2回は見に行っておきたいところです。以下では僕たちが土地探しを依頼されたときに確認していることの一部をまとめました。
◆現地確認から分かること
◎土地関係
・道路との高低差・駐車のしやすさ
◎道路関係
・広さ・歩道の有無・劣化具合・夜間の人通り・夜道の明るさ
・通勤路、通学路、駅経路への交通量
◎建物関係
・周りの建物の高さ・窓の位置・建物の荒れ具合
◎施設関係
・音・匂い・光
(幼稚園や学校、飲食店、ガソリンスタンドなどが近くにある場合は特に注意)
自分で調べるか、調べてくれる会社に土地調査を依頼するか
いかがでしたでしょうか。今日は「土地調査」は本当にたくさんのことを調べる必要がある。ということについて説明させて頂きました。
今日挙げた調査項目は、建築会社としては調べるのは決して珍しいことではないと思います。一部あまり他社様ではやらなさそうなものも混ざってはいますが、大筋はきっと同様の調査項目です。もし今日の記事を通して「確かにこれ気になる」と共感いただけるようなものがある方は、その内容については担当者に伝えておくのがいいのかなと思います。是非参考にしてみてください。
次回記事 現地調査について
次回は今日お話しした土地の「現地調査」について、実は今日ここではまだ語っていない重要な調査項目が2点あります。そのことについてお話いたしますので、どうぞ楽しみにしてくださればと思います。
この記事を書いた人
竹澤 貫 TAKEZAWA KAN
エッグ住まいる工房 取締役副社長/営業・広報担当
大手ハウスメーカー、中規模ビルダーの営業経験を経て、エッグ住まいる工房で「笑顔を作る住まいづくり」についてお客様に発信をし続けている。
パソコン・Web関係に強く、Instagramの公式アカウントでは毎週金曜日に失敗しない住宅計画についてライブ配信を行っている。