生活環境を明るく保つべき5つの理由

茨木市にある自然素材の注文住宅を建てる工務店、エッグ住まいる工房の勝田です。

近頃、視力の低下による家事掃除、手元の作業といった生活全般への影響、ひいてはそこから生まれるストレスをどのように軽減したものかと思い立ち今回の記事にしました。

靴や鞄、気に入った道具なんかを手入れしながら長く使う。女性なら化粧をするとき。キッチンに立つ時間が多め。など、暮らしが丁寧なものに寄るほど、日常生活での“見え方”の影響って大きいのではないでしょうか。

暗い室内は、目に余計な負担をかけ、衛生の見落としや気分の低下を招きがちになります。電気代の節約以上に、健康と時間の損失が大きくなる。今回は、医学的な視点も入れつつ「明るさ」がもたらす効用と、すぐに取り組める照明の整え方をまとめてみました。

眼精疲労を抑え、見え方の質を守る

暗い環境では瞳孔が開き、ピント調整の筋肉(毛様体筋)に負荷がかかります。

特に40代以降は調節力が落ちやすく、読書・包丁・裁縫などの細作業は500ルクス以上を目安に。十分な照度は、目の痛み・かすみ・肩こりの予防につながります。

衛生の見落としを減らす(キッチン・水まわり)

油はね、水滴、カビの芽生えは“暗いと見えない”が最大の敵。

作業面を面で照らすタスクライトを追加すると、汚れの発見率が上がり、清掃が一度で決まります。結果的に住まいを清潔に保ちやすくなり、健康リスク(食中毒・アレルゲン)の抑制につながります。

転倒・切創など家庭内事故の予防

廊下・階段・寝室の“移動と起床”は暗所で事故が起きやすい場面。

フットライト/人感センサーで足元と段差を穏やかに可視化し、夜間の安全性を高めます。安全は人が生きる上での最低条件ですので、「まだ大丈夫!」という方は頭も身近に思い浮かぶ親戚家族のために頭の片隅にあっても良いと思います。

体内時計と気分の安定

朝~日中の十分な明るさは体内時計を整え、日中の集中と夜の睡眠の質を支えます。

暗い空間が続くと、意欲や気分が沈みやすく、パフォーマンス低下に直結。

“昼は明るく・夜はやわらかく”が基本。体内時計って意識するとちゃんと感じられるものなので「何となく浮かない」といった時は、このあたりを意識してみても良いと思います。

「電気代」より大きい健康・時間コスト

節電のつもりで暗くすると、眼科受診・眼鏡更新、家事の二度手間、集中力低下など見えない損失が積み上がります。日々の負担を減らす“必要照度の確保”は、長期的にみて合理的な投資です。

日常生活を”見る”ことを少しでも快適にする方法として、とりあえず以下のようなことに取り組まれるのはどうでしょうか。上の3つは照明器具の機能として備わっていたり、調整ができたりするのでオススメです。

すぐにできる照明の整え方

・色温度:日中の作業は昼白色~白色(約4000–5000K)、就寝前は電球色(約2700K)に調整する。

・演色性(CRI/Ra):Ra90前後を選ぶと食材や肌色が自然に見え、汚れも判別しやすいです。

・グレア対策:拡散カバーや間接照明で“まぶしさ”を減らし、疲れ目を予防。年齢上がるほどグレアの影響は目にきます(笑)

・自然光の活用:窓辺の阻害物を減らし、作業面に光が届く動線に。壁・天井の高反射仕上げ(素材選びができるなら白系やしっくいも効果を得られます。)は少ない電力で明るさを底上げできますよ。

おまけ

簡単な比較表もご用意しましたので、快適な生活のご参考にお使いください。

項目明るい環境暗い環境
眼精疲労低い高い(受診・眼鏡更新増)
衛生維持汚れに気づく/一度で掃除完了見落とし→二度手間
家庭内事故予防(足元可視化)リスク増
気分・睡眠安定低下
光熱費やや増
総合コスト低(健康・時間ロス少)

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