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2026/04/11

住まいづくり

図面より先に考える家づくりの本質|後悔しない注文住宅の始め方

図面より先に考える家づくりの本質

「まず間取りを見てみたい」

初めてご来場いただくお客様の多くが、最初にこういうことをおっしゃいます。
気持ちはよくわかります。家づくりといえば間取りというイメージはごく自然なものだし、具体的な図面を見ながら話した方がイメージしやすいと感じるものです。

ただ、僕たちエッグ住まいる工房が長年の相談現場で感じているのは、「図面より先に考えるべきことがある」ということです。
そこを飛ばして間取りの話から入ると、打ち合わせが進むにつれて「なんか違う」という感覚が積み重なっていく。当然誰しもそれは避けたいものです。

この記事では、家づくりで本当に最初に向き合うべきことと、その順番を間違えたときに起きやすい問題について書いていきます。

間取りから始めると何が起きるか

「要望リスト」と「暮らしのイメージ」は別物

間取りの打ち合わせを先に始めると、多くの場合「収納を多くしたい」「リビングを広くしたい」「子ども部屋は2つ」といった要望リストを並べることになります。これ自体は悪いことではないのですが、要望リストはあくまで手段の話です。

「なぜ収納を多くしたいのか」「どんな使い方をするリビングにしたいのか」という暮らしのイメージが先にないと、要望を全部叶えた間取りができあがっても「思っていたのと違う」という結果になりやすい。

収納が多いのに使いにくい。
リビングは広いのになんとなく落ち着かない。
そうした要望通りにしたはずなのに。という話は決して珍しくないもんです。

図面は「答え」ではなく「翻訳」

図面というのは、家族が望む暮らしを建築的な言語に翻訳したものです。翻訳するためには、翻訳元となる「原文」が必要になります。その原文が、家族が本当に望む暮らしのイメージです。

原文が曖昧なまま翻訳しようとすると、図面になってずれていたときに「そういうつもりじゃなかった」という話になる。図面の修正は何度でもできますが、「自分たちが何を求めているか」という根本がぼんやりしたまま修正を繰り返しても、なかなかゴールには近づきません。

とはいえ実際にはこうして図面の時点で「何かが違う」と気付けたらとてもラッキー。まだ修正がききます。
これが「住み始めてから気付いた。」になると最悪。もう後戻りはできません。

図面より先に考えるべき3つのこと

① 今の暮らしで「不満に感じていること」を言語化する
POINT! 【できるだけ具体的にイメージをすることが大切】

 ✕ 物が多いから収納が足りない
 ◎ 自分の服が多い。子どもの習い事の道具が多い。
   家族の本が多い。夫のゴルフバッグがかさばる。ので
   それぞれ収納できるスペ―スを確保したい。


② 「10年後・20年後の暮らし」を想像する
POINT! 【「変わる可能性があること」と「変わらないこと」を整理する】

 ◎ 在宅勤務などの働き方。子どもの独立後の子ども部屋。
   自分の趣味。親との同居。など、未来を想像しておきましょう。


③ 家族の間で「価値観のすり合わせ」をしておく
POINT! 【相手が何を、なぜ欲しがっているのかを知っておく】

 ✕ キッチンは広くしたいと夫に伝えた
 ◎ 子どもに教えながら料理をしたいからキッチンを広く取りたいと夫に説明した

① 今の暮らしで「不満に感じていること」を言語化する

家づくりの動機は人それぞれですが、今の住まいや暮らしへの不満が出発点になっている方は多いです。「収納が足りない」「帰宅してから着替えまでの動線が不便」「洗濯物を干す場所が使いにくい」といった具体的な不満は、新しい家で解決したいことの手がかりになります。

ただし、不満をそのまま要望に変換するだけでは不十分です。「収納が足りない」という不満の背景に「玄関まわりに家族全員のアウターとバッグを置けるスペースがほしい」という具体的なイメージがある場合と、「とにかくものが多くて困っている」という場合とでは、必要な設計がまったく変わってきます。不満を言語化するときは、もう一段深く掘り下げることが必要です。

② 「10年後・20年後の暮らし」を想像する

家は今の暮らしだけでなく、将来の暮らしにも対応する必要があります。子どもが小さいうちはリビングで一緒に過ごす時間が長くても、10年後には自分の部屋で過ごすようになる。夫婦だけの時間が増えたとき、今計画している間取りはどうなっているか。

親との同居や介護の可能性、在宅勤務の有無、趣味や生活スタイルの変化など、10年・20年のスパンで暮らしを想像しておくと、間取りの設計に反映できる判断材料が増えます。将来のことを全部決める必要はないですが、「変わる可能性があること」と「変わらないこと」を整理しておくだけで、設計の優先順位がはっきりしてきます。

③ 家族の間で「価値観のすり合わせ」をしておく

これが一番見落とされやすい部分です。夫婦や家族それぞれが、家に対して求めるものが違うのはごく自然なことです。問題は、その違いを打ち合わせの場で初めて知ることになるケースです。

「夫はガレージにこだわっているけど、妻はキッチンと洗面まわりを重視している」
「どちらも譲れないと言っているけど、予算内に収まらない」
そんな状況は打合せの時でよくおきます。
このとき、お互いが「なぜそれを求めているか」という理由まで共有できていれば、代替案や優先順位の話ができます。でも、「とにかくガレージが欲しい」「キッチンは広くしたい」という表面的な要望だけがぶつかっている状態だと、打ち合わせが止まってしまうことがあります。要注意。

よくある質問

―何から始めればいいかわからない場合はどうすればいいですか?

まずは「今の暮らしで困っていること」と「新しい家でやってみたいこと」を、箇条書きでいいので書き出してみることをおすすめしています。
完璧に整理する必要はなく、思いついたことをそのまま書いておくだけで十分です。それを夫婦で見せ合うだけでも、お互いの優先順位の違いが見えてくることが多いです。

―打ち合わせ前に間取りのイメージを固めておく必要はありますか?

固めておく必要はありません。むしろ、最初から間取りのイメージが固まりすぎていると、それに引っ張られて本来必要な暮らしの話がしにくくなることもあります。
雑誌やInstagramで「いいな」と思った写真を集めておく程度で十分で、なぜそれを良いと思ったかを少し考えておくと、打ち合わせで伝えやすくなります。

―夫婦で意見が合わない場合はどうなりますか?

意見が合わないこと自体は珍しくないですし、最初から全部一致している夫婦の方が少ないです。大事なのは、意見が違うことを打ち合わせの場で初めて知るのではなく、事前にお互いの考えを把握しておくことです。「なぜそれを求めているか」という理由まで共有できていると、代替案を提案しやすくなりますし、優先順位の判断もしやすくなります。

―要望が多すぎて予算内に収まるか不安です

要望が多い状態で予算の話をするのは、実はそれほど珍しいことではありません。全部を同列に並べるのではなく、「絶対に譲れないもの」「できればほしいもの」「あったらいいな程度のもの」の3段階に分けて整理しておくと、予算との調整がしやすくなります。
設計の段階でどこを優先するかを決めるのは、欲しいものが多い方が逆にやりやすいこともあります。

欲しい暮らしを言葉にできた家族が、後悔しない家を建てる

図面は家づくりのゴールではなく、途中のプロセスです。図面が出てくる前の段階で、自分たちがどんな暮らしをしたいのかをきちんと言葉にできているかどうかが、完成後の満足度に大きく影響します。

「あれもこれも」と要望を並べることより、「なぜそれが欲しいのか」を掘り下げる方が、結果として自分たちらしい家に近づきます。そしてその掘り下げは、夫婦や家族の間できちんと共有しておかないと、打ち合わせが進むにつれてまとまらなくなってくるなんてこともあります。
設計者はその共有を手伝うことはできますが、家族の間の対話を代わりにやることはできないからです。

家づくりを始める前に、まず家族で「どんな暮らしがしたいか」を話してみてください。
間取りの話はその後で十分です。資金計画や土地探しと並行して、暮らしのイメージを言葉にする作業を早めにやっておくと、その後の打ち合わせがずっとスムーズに進みます。

執筆者: 竹澤 貫

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