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2026/03/28

自然素材

自然素材を採用するかどうか迷ったときの考え方|後悔しない選び方を解説

自然素材を採用するかどうか迷ったときの考え方

「自然素材の家、いいなとは思うんだけど、実際どうなんだろう」
こうした迷い方をされる方は結構たくさんいます。

見た目のあたたかさや素材の質感には惹かれるけれど、メンテナンスが大変そう。
コストが上がりそう。
子どもがいるから汚れが心配……。
こんな感じで一歩踏み出せない理由もいくつか出てくるものです。

茨木市で自然素材の注文住宅を建てる工務店、エッグ住まいる工房の竹澤貫と申します。
この記事では、自然素材を採用するかどうかの判断基準を整理していきます。
「絶対に採用すべき」とも「やめておいた方がいい」とも言いません。
どちらが自分たちの暮らしに合っているかを考えるための視点を、相談現場で感じていることをもとに書いていきます。リアルな声が見れると思うのでどうぞお付き合いくださいませ。

「自然素材」って、そもそも何を指しているの?

「自然素材」という言葉は、使われる場面によって指す範囲がけっこう違います。曖昧なまま話を進めると、後から「思っていたものと違った」という食い違いが起きやすいので、まずここを整理しておきましょう。

住宅で自然素材と呼ばれるのは、主に無垢材の床・壁・天井漆喰や珪藻土などの塗り壁和紙クロスや天然石といった仕上げ材。そして、完成後目には見えない部分になりますが、断熱材のセルロースファイバーや羊毛、シロアリ対策のホウ酸防蟻などもこのへんに含まれます。

そんな自然素材も全室に採用するのか、一部の空間だけに絞るのかでも話はまったく変わってきます。「自然素材を使いたい」という希望が、家全体の仕様なのか、リビングの床だけなのか。まずそこを自分の中で整理しておく必要があるわけですが、その前に「何のために自然素材を使いたいと思ってるのか」ということを自分の中で見つけておくとかなりスムーズになります。

自然素材を選ぶ理由と、よくある誤解

採用する側の動機として多いもの

自然素材を選ぶ理由としてよく挙がるのは、見た目の質感、空気感、素足での感触、化学物質への不安、長く使えそうという直感、といったものです。どれも正解ですね。全て自然素材のメリット、特徴をよくご存じの方の選択です。

特に無垢材の床は、合板フローリングとの違いが体感としてわかりやすいです。素足で歩いたときの温かみ、経年で色が変わっていく様子は、暮らしの中で長く満足感に変わっていく部分です。
漆喰の壁も、塗りムラも含めた「手仕事感」がインテリアとしての存在感を持っていて、写真で見るより実物の方がずっと良く感じられる方が多いです。

誤解されやすいポイント

一方で、「自然素材=健康によい」という理解が先行しすぎているケースもあります。
確かに揮発性化学物質(VOC)の放出量が少ない素材は多いのですが、素材によっては塗装や仕上げ剤で処理されているものもあります。
塗料の成分なんかはとても分かりやすい例かもしれません。
いくら無垢の木のフローリングを選んでいても、その表面に揮発性化学物質を多く含む塗装をしてしまうとその魅力はほとんど失われてしまいます。

また「自然素材は長持ちする」という印象を持たれる方もいますが、無垢材は傷がつきやすく、漆喰はひび割れが起きることもある。そんな特徴を持ちます。
傷がついても直せる。味ととらえる。
ひび割れがあっても自分で元通りにできる。
そんな特徴を理解していないとデメリットにもなりえます。
これを「欠点」と見るか「経年変化として受け入れる」かは、暮らし方の価値観によってずいぶん変わってきますので要注意ですね。

採用する・しないを判断するための4つの軸

自然素材を採用するかどうかの判断は、好みだけで決めようとするとなかなか難しいと言えます。ここで僕なりに4つの軸を考えてみました。順番に見ていきましょう。

判断軸採用に向いている採用に慎重になるべき
暮らし方素材の変化を楽しめる常に新品同様の状態を保ちたい
メンテナンス意識定期的なケアができる手をかける時間や意欲が少ない
家族構成ある程度落ち着いた世帯小さい子どもやペットが多い
予算感長期コストで考えられる初期費用を抑えることが最優先

この表はあくまで傾向なので、どれか一つが当てはまれば即採用・即不採用というわけではありません。ただ、「なんとなく良さそう」という感覚だけで決めてしまうと、後から想定外の手間やコストに戸惑うことになりがちです。

実際の失敗例と、そこから見えること

自然素材を採用して後悔した、という相談で多いのは「メンテナンスの負担を考えていなかった」というケースです。

具体的にはこういった状況です。
無垢材の床は、乾燥する季節に収縮して隙間が生まれることがあります。傷もつきやすく、水をこぼしたまま放置するとシミが残ることも。子どもが小さいうちはどうしても汚れやすい環境になるため、「傷が増えるのが気になって、逆にストレスになってしまった」という可能性があります。

もちろん「子どもには小さいうちから本物の木の質感に触れさせてあげたい。」「空気の綺麗な環境で育って欲しい。」という願いが込められる場合もあるためどちらが正解というものでもないです。

採用した素材の特性を事前に理解しておけば防げる後悔ではあるのですが、「自然素材だから良いもの」という先入観が判断を早めてしまうことがあるいい例ですね。
素材の良さと、その素材と付き合っていく想いはセットで知っておくことをおすすめしています。

僕たちが相談を受ける中でいつも感じるのは、素材の説明より先に「どういう暮らし方をしたいか」を丁寧に聞くことが必要だということ。素材はあくまで手段で、目的は毎日の暮らしの満足度にあります。

よくある質問

自然素材はコストが高くなりますか?

一般的に、無垢材や漆喰は合板フローリングやビニルクロスより材料費が高くなります。
施工にも手間がかかるため、工賃も上がる傾向にある。
ただし「どこに・どれだけ使うか」によってコスト増の幅はかなり変わります。

例えば30坪の家で、全部の部屋をビニールクロスにした場合と漆喰塗りにした場合、差額は100万円を超えることもあります。コストが気になる方は、採用箇所を優先順位で絞るのが現実的な方法です。このあたりのコスト感覚は担当者とよく相談するようにしてみてください。

小さい子どもがいる家庭でも採用できますか?

採用できないわけではありませんが、傷・汚れへの許容度をご夫婦間で確認しておくことは必要です。無垢材の傷は「味になる」という見方もありますが、それを自然に受け入れられるかどうかは人によって違います。ともすれば僕たちも「味ですから許容してください」と押し付けるつもりも毛頭ありません。これ大事。
子どもが大きくなった後も長く住む前提で考えると、子育て期の傷や汚れは一時的なものと割り切ることもできます。傷がついたときに自分がどう感じるか、先にイメージしておくのが一番わかりやすいです。

部分的に採用するのはアリですか?

全然アリです。「全部か、全部やめるか」という二択で考えなくて大丈夫。
リビングの壁だけ漆喰にして他はコストを抑えるという選び方はよくあります。
「ここだけは自然素材にしたい」という優先箇所を決めて、そこから予算を逆算していくのが後悔しない進め方です。

メンテナンスはどれくらいの頻度が必要ですか?

素材によって異なりますが、無垢材の床でオイル塗装仕上げの場合、年に1〜2回のオイルメンテナンスが推奨されることが多いです。
漆喰や珪藻土の壁は、通常の生活では大きなメンテナンスは不要ですが、ひび割れが生じた場合は部分補修が必要になることがあります。「何もしなくていい素材」ではないという前提で検討しておくと、後からのギャップが少なくなります。

採用の判断は「素材が好きか」より「その素材と暮らせるか」

自然素材の見た目や質感に惹かれる気持ちは、住まいへの真剣な関心の表れだと思います。ただ、採用するかどうかの最終判断は「好きかどうか」だけでなく、「その素材と長く付き合っていけるか」という視点で考えてほしいです。

僕たちはどちらの選択も否定しません。自然素材を使った家も、工業製品で仕上げた家も、それぞれの暮らし方に合った答えがある。住宅会社として大切にしているのは、素材の良し悪しを押しつけることではなく、選んだ後の暮らしがどうなるかを一緒に考えることです。

素材の話を深めていくと、必ず間取りや家全体の設計の考え方ともつながってきます。自然素材の採用方針が固まってきたら、空間の設計や動線との関係についても合わせて考えてみると、より納得感のある家づくりに近づけられると思います。

今回ご紹介したような「素材感」は、こうした文章や写真や動画では中々実感しにくいものです。
実物のサンプルに触れるもよし。
実際に建っている家を見学するもよし。です。
ちょっと気になるんだよなぁという方も、まずは一度実物をご覧になってみてください。

執筆者: 竹澤 貫

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