土地の現地調査で絶対やった方がいいのに誰もやっていないこと

より詳しく土地の現地調査をする

土地探しをしているときに必ず通る現地調査。ネットや資料だけでは分からないたくさんのことが、現地に足を運ぶことでわかります。
前回記事で土地調査で見るべきところをいくつかまとめているので、まだご覧になられていない方は是非前回記事をご覧ください。
③【それは本当にいい土地?土地調査で知っておくべきこと】

合わせて読みたい土地の知識シリーズはこちら
①【土地の値段ってどうやって決まるの?坪単価について解説】
②【掘り出し物なんて無い。土地予算の考え方を解説】

ここまでいくつか土地探しシリーズとしてご案内させて頂いております。
みなさん初めまして。茨木市で自然素材の注文住宅を建てる工務店
エッグ住まいる工房 竹澤貫 と申します。

土地の現地調査について少しだけおさらい

土地の現地調査で分かることとして、こんなものがあるというお話をしたのが前回のお話でした。

道路の幅や、交通量や、夜道の明るさ
周りの建物の高さや、窓の位置や、建物の荒れ具合
周りのお店や公共施設から発する音・匂い・光の問題


これらの情報はインターネットで調べたり、不動産屋から渡される物件資料を見たりするだけではわからないものです。そのため、現地調査はとても大切だというわけですね。
ですが、ここにはとても重要なものが2つ含まれていません。
そして、その確認を誰もしていません。今日はその内容が本題です。

隣にどんな人が住んでるか知ってますか

エッグ住まいる工房ではもう当然になっている現地調査のひとつ。近隣聞き取り調査です。
僕たちはこうして隣近所10軒ほどの家のインターホンを押して回ります。もちろん土地を購入する前に。

「もし自分が数千万円の土地を買うならせめてお向かいさん、隣、ウラには変な人が住んでないところがいい」

ただ自分自身がそう思ったからという理由でやり始めた調査です。
実際におこなうと協力的な近隣の方が多いことに驚き。インターホン越しや、わざわざ玄関まで出てきて下さって数十年暮らしていて困ったことや、住み心地の良さ、周りに変わった方が住んでいないかなどのお話を聞かせてくださいます。

なぜか?

買おうかなと悩んでいる方。みなさんがどんな方なのかを向こうも知りたいから。

現地調査では分からないその土地の春夏秋冬を知る

春の陽気な時期の現地調査では、
梅雨時の冠水や水はけがわからない。
真夏のごみ置き場や周辺施設から来る匂いがわからない。
冬の道路凍結トラブルの前歴がわからない。


しかし、その街に30年、50年とお住まいの方がすぐそばにいて、過去にどんなトラブルがあったかをよく知っているわけです。
この近隣聞き取り調査では、こうして近隣に困った方が住んでいないかを確認するとともに、その日の土地のことだけでなく、その土地や街で過去にどんなことがあったかを知ることができる大きなメリットがあります。

「土地が見つかればいい」わけじゃない

商売で考えるなら、こうした土地の現地調査はおおきなデメリットです。なぜなら、それを知らせなければお客様は土地を買っていたかもしれないものをわざわざ調べているから。
それでも僕たちの考える住まいづくりの理念では、その土地を買うのが本当にお客様のためになるかを追求する。だから「もし先に知っていたら買わなかった」と思うようなことは、可能な限り先に調べたいわけです。

エッグ住まいる工房へのご来場は7割が土地をお持ちではないお客様です。
もしお困り事があれば何なりとお気軽にご相談下さい。ここではお話していないこともまだまだたくさんあります。
みなさんにとって本当に幸せな土地探し、そして住まいづくりとなることを心から祈っています。

この記事を書いた人   

竹澤 貫 TAKEZAWA KAN
エッグ住まいる工房 取締役副社長/営業・広報担当
大手ハウスメーカー、中規模ビルダーの営業経験を経て、エッグ住まいる工房で「笑顔を作る住まいづくり」についてお客様に発信をし続けている。
パソコン・Web関係に強く、Instagramの公式アカウントでは毎週金曜日に失敗しない住宅計画についてライブ配信を行っている。