中古マンションリノベーション体験談。注意点もお話しします。

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1.中古マンションリノベーションという選択肢
中古マンションリノベーションは、新しくマイホームを考える方の多くが選択肢として頭をかすめます。
「家が手狭になってきたな。」
そう考えたご家族の新居引越しの計画。選択肢は多岐に渡ります。
【より広い賃貸住宅】【新築マンション購入】【中古マンション購入】
【建売の一戸建て購入】【土地探しからの注文住宅建築】【中古戸建て購入】
中古マンションや中古戸建てを買う場合、トイレなどの一部だけリフォームをして暮らす方が大半です。でも、中には新しいお住まいへのこだわりを実現するために、間取りから大がかりに工事をして作り変えをしたいというリクエストが入る場合もあります。
それが今回のテーマ。中古マンションリノベーション
今日は工事をしてから約2年がたった自宅の中古マンションリノベーション工事について、計画の全容をお話していこうと思います。
リフォームとリノベーションの違いなどは別記事でご説明していますので、よければぜひそちらもご覧ください。
リフォームとリノベーションの違い
みなさん初めまして。
茨木市で自然素材の注文住宅を建てる工務店
エッグ住まいる工房 竹澤貫 です
2.中古マンションリノベーション計画を選んだわけ
一昨年の2月、阪急南茨木の駅前にあるマンションに住んでいた私は、とある3つの理由から住み替えをすることにしました。ここでは新築戸建てや新築マンションなどを選ばなかった理由などもお話していきます。
▶犬を飼いたかった
もともと住んでいたマンションはペットNGだったため、まずこの時点で【ペット可のマンション】か、【一戸建て】という選択肢に絞られました。
▶「駅までの距離が近い」という必須条件
僕個人は移動手段の大半が車なため、駅を利用することはほとんどありませんが、妻は仕事やプライベートの移動は全て電車移動。駅距離が新居を考える上での中心になりました。
駅距離の優先順位を上げると条件が少し変わります。そんな物件を一戸建てで探そうとすると、土地の価格がグンと跳ね上がるためです。
先の【一戸建て】という選択肢は、【総額予算を上げて新築一戸建て】か【中古一戸建て】という選択肢に変化。そして変わらず【ペット可のマンション】が残りました。
▶間取りに対する特殊なリクエスト
僕たち夫婦は生活スタイルがかなり両極端です。
■僕■
・家にいるのは夜寝る時間だけ ・衣類などのものが少ない ・狭い空間を好む
・コレクションをしてるものもない ・趣味のものも多くない
・仕事などでオンライン会議をする都合上自室は必要
■妻■
・家にいる時間が長い ・衣類が多い ・広いゆったりとした空間を好む
・壁一面を埋め尽くすコレクションを持つ ・趣味の小物や雑貨が多い
マンションを購入した場合はもちろんそれに合わせて暮らすわけですが、理想を言うと「自分たちにとって無駄のない間取りにしたい」とは考えていたわけです。
ここで【新築マンション】は少し順位が下がり。【中古物件のリノベーション】という選択肢が新たに出てきました。
▶残った選択肢から選んだ中古マンションリノベーション
こうして新居のプロジェクトは
①【総額予算を上げて新築一戸建て】
②【中古一戸建てリノベーション】
③【中古マンションリノベーション】に絞り込み、出てくる土地情報や中古物件情報にアンテナを貼り始めました。
こうしていくつかの物件を見比べている中で妻が目を光らせたのが他でもない③番。内覧しに行った中古物件の周辺立地や条件から、箕面市彩都の街を新しい家にすることに決めました。
3.実際にやったリノベーション工事
僕が自宅で行った中古マンションリノベーション工事は、フルリノベーション工事というほとんど余すことなく作り変えをするような工事でした。
スケルトンリフォーム というような呼ばれ方する場合もありますね。
壁はほぼ全て剥がし、キッチン・洗面化粧台・トイレ・お風呂といった住宅設備類は全て新しい物に入れ替え。
面積が大きく113㎡あり、ほぼ全てがピカピカの新築時のような状態に生まれ変わる工事をしたわけです
4.リノベーションのビフォーアフター


ビフォーアフターについて図面や写真をまとめてみました。
◎間取り
部屋数が必要のない我が家では、もともとある4LDKの間取りから部屋数を減らし、その分を玄関・洗面室・LDKをゆったりさせる方に回しました。おかげで玄関はもともとほんのちょびっとしかなかった所を倍以上の広さにし、洗面室には部屋干しが出来る空間を確保。LDKに至ってはおよそ30帖ぐらいの空間にすることができました。
◎内装
元々ナチュラル寄りの部屋を、少しクールな寒色系のトーンに落としました。壁は全てグレー、床は少しナチュラルな木の色が入ったホワイト。キッチンやソファのようなインテリアも黒・グレーのトーンに揃えました。
◎素材
シート貼りのフローリングは全て張替え、表面が木でできているタイプのものに
壁のビニールクロスは一部を除きぬりかべ「薩摩中霧島壁」にすることで、調湿と消臭に期待しました。
4.マンションリノベーション工事で気を付けた方がいいこと
これは僕自身が体験したお話なので、今後中古マンションリノベーション工事をする人は絶対に覚えておいてください。
それは、
「工事の音は想像以上に上下左右の部屋に響いてしまっている」
ということ。
それもそのはず。一戸建てのリフォーム工事とはわけが違って、壁や床は繋がった向こうの部屋の話。音や振動が響いていくのは自明の理です。近隣の方にはあらかじめ連絡や挨拶をしていましたが、それでも時間帯や曜日。特に音が大きい工事の日はいつか?と何度か確認の連絡を受けることになりました。
▶近隣に対して配慮してくれる会社を探す
皆さんが気を付けなければならないのは2点
1つが、こうした近隣の方への配慮をきちんと丁寧に対応してくれる工事会社を見つけること。工事中に大きな音が鳴って近隣のご迷惑をかけても住むのは皆さんです。住む方。お客様の方をきちんと見つめてくれる会社を選ぶようにしてください。
▶自分も工事に関わる人として挨拶する
そしてもう1つが、工事会社に任せきりにせず、一言ご挨拶はしておくようにしましょう。工事中のトラブルが発生した場合、原則責任は工事会社にあります。そして、対応もおまかせすることになります。
ですが、先の通り 住むのは皆さんです。
例えば、新しく引越しをするとき、同じ自治会で活動するとき、同じくらいの子どもが隣に住んでいるときに。
先に顔を合わせておくことの印象の差はきっと段違いです。
「工事が終わってから引越しの挨拶」ではなく、「これから工事しますの挨拶」これを覚えておくようにしてください。
この記事を書いた人

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エッグ住まいる工房 取締役副社長/営業・広報担当
大手ハウスメーカー、中規模ビルダーの営業経験を経て、エッグ住まいる工房で「笑顔を作る住まいづくり」についてお客様に発信をし続けている。
パソコン・Web関係に強く、Instagramの公式アカウントでは毎週金曜日に失敗しない住宅計画についてライブ配信を行っている。
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