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注文住宅と工務店について。注文住宅は大きく分けて3種類ある

「注文住宅」や「工務店」という単語は、普段日常生活であまり出番のない単語で、それこそ家が欲しい。家を建てたい。家を修理したい。そんな時にならないと触れ合わない身近にない言葉です。
今日はそんな二つの言葉「注文住宅」と「工務店」について少しお話してみようと思います。
今日お届けするのは茨木市の工務店エッグ住まいる工房 竹澤貫 と申します。以後お見知りおきを

注文住宅ってなに?

注文住宅:建築主があらかじめ取得した土地に、建築主の依頼に応じて建築士や施工業者が設計・建設する住宅。(goo辞書出典

注文住宅を説明するうえで重要なキーワードは「建築主の依頼に応じて設計・建設する住宅」というところ。つまり、お客様のオーダーで建てる家のことを、注文住宅といいます。この注文住宅の反対に当たるのが建売住宅。「建築主の依頼ではなく、建築会社が建設した住宅を購入してに入れる形式の住宅」となります。

工務店ってなに?

工務店:法律上の厳密な定義ではないが、主に戸建住宅等を請け負う建築専門の地場産業の建設業者のことを、伝統的に工務店と呼ぶ事が多い。(Weblio辞書

家を建てる建築専門の会社であり、かつ地元密着な会社のこと

平たくいうとそんな感じですが、辞書に書かれている通りここには明確な定義はなく絶対ではありません。有名な会社「一条工務店」さんなんかは全国展開している大きな会社ですが、【工務店】と名乗ってますしね。ただ一般的には上に書かれている地元密着の中小規模の建築会社を指すことが多いです。

注文住宅と工務店

時々この注文住宅と工務店という単語はごちゃまぜにされる場合がありますが、ここまでの説明の通り言葉の意味合いは全く別物です。
建築主の依頼に応じて設計・建設する住宅を建てる全国規模のハウスメーカーもあるし
家を建てる建築専門の地元密着な会社が建売住宅を販売するケースもあります。
「工務店の方がこだわりに対して融通が利く」というイメージを持つ方もきっといらっしゃるのではないかと思いますが、それだと少し語弊があるというわけですね。

注文住宅を3種類に分けてみた

さて、それではメインテーマ。注文住宅にも種類があるというテーマに参りましょう。
注文住宅は依頼主のオーダーを受けて建てる家のことを指すことまではお話しましたが、この注文住宅にも種類があります。少し表にまとめてみますので、まずはこちらをご覧ください。

注文住宅の種類

①規格型②セミオーダー③フルオーダー
概要・間取りは選択制
・外壁や床などの仕
 様は選択制
・キッチンなどの設
 備は選択制

※会社により一部自
 由なケースや、一
 部変更不可にして
 いるケースも
・間取りは自由設計
・外壁や床などの仕
 様は選択制
・キッチンなどの設
 備は選択制

※規格型に比べ、選
 択の幅は広い
・間取りや仕様等ほ
 とんどルールの縛
 りはなく、オーナ
 ー様の想いのまま
 に家を建てること
 ができる。
会社形態・ハウスメーカー
・一部の工務店
・不動産屋
・ハウスメーカー
・多くの工務店
・設計事務所
・ごく一部の工務店
相場安い普通高い
打合せ早い普通長い
工期早い普通長い

注文住宅の種類について解説

【標準仕様】と【オプション】という言葉が、住宅建築では一般的な言葉になりましたが、この言葉が使われるのは①規格型と②セミオーダーのタイプです。あらかじめ会社が決めている仕様があって、それをお客様に説明する。説明を聞いた上で変更したいものは相談して変更するシステム。
ハウスメーカーは1つの会社の中でも商品パターンが複数ある場合が多く、規格型商品Aとセミオーダー商品Bのように、お客様の予算やこだわりに合わせてマッチする商品を選ぶことになります。また、この①と②はパッケージになっているので見積りがすぐ出てくる点はメリットと言えるかもしれません。

規格型とセミオーダーで気を付けること

パッケージとして形が決まっているため見積りがすぐ出てくるメリットに触れましたが、このタイプの注文住宅を建てる場合に気を付けなければいけないことが2点あります。

1.契約後の打合せで値段が高くならないようにする

規格型やセミオーダーの住宅の場合、打合せ初期の段階でやりたいことや欲しい物を担当者にできるだけ細かく伝えるようにしましょう。パッケージとしてあらかじめ決まっているということは、「どれにしますか?」という打合せがない場合があります。もちろん良くないものがパッケージに入っている場合はほぼありません。
照明やスイッチプレートのデザインにこだわりたい。
外壁のメンテナンス性が気になる。
キッチンや水回りのメーカーを変更したい。
こうした変更の積み重ねで建物価格はどんどん変わります。よく確認するようにしましょう

2.自分たちの欲しい物やこだわりを使えるか確認する

規格型は原則変更できるものがとても少なく、色やサイズなどの軽微な変更までしかできないケースが多くあります。そのためこの変更範囲の確認は主にセミオーダータイプに当てはまるお話です。セミオーダータイプの形態の場合、変更できるものとそうでないものが会社によって全く異なります。全ての項目を確認する必要はありませんが、ご家族でじっくり事前に相談しておいて、変更したいと考えているものについてはそれができるかできないか。あとで気が付いて変更できるか聞いてできないと言われてしまうのはリスクですので、きちんと家族会議をしておくようにしましょう。

フルオーダーで気を付けること

フルオーダー住宅についてはまた規格型・セミオーダーとは異なる注意があります。ちなみに「フルオーダー住宅はとても高くなる」というイメージをとても持たれがちですが、あまりそうでもなかったりします。家の値段の中で最も大きな要素は「材料費」や「工事の手間賃」です。そのため、高い材料、手間のかかる材料をオーダーしていなければ極端に高くなることはありません。

1.打合せや工事にかかる時間を先に確認する

フルオーダーの打合せは、決めるものが多いため皆さんの想像通り時間がかかります。時間がかかることそのものがデメリットなわけではありませんが、お子様の入学や社宅の契約期限など、お客様によってはなんらかのタイムリミットがあるケースも珍しくありません。この条件が理由で、フルオーダーで建てたいけど諦めなければならない場合もあることでしょう。住宅会社ではどのぐらい時間がかかるのか確認するステップは必ず踏みましょう。

2.幅広く家の知識を身に着ける必要がある

「見た目がかっこよくておしゃれな家に住みたい!」
こうしたリクエストのみのお客様にとって、フルオーダー住宅を選ぶ理由はあまりありません。
・どんなデザインで建てるか ・どの程度地震に強い家にするのか
・断熱性をどこまで高めるか ・メンテナンス費用をどの程度抑えたいか
ひとつひとつそれほど専門的に詳しくなる必要はありません。浅くても広く、広く。Youtubeやインスタグラムを使うのもありでしょう。たくさんいろんな知識を取り入れてみてください。

自分に合う注文住宅を見つける

住宅会社を比較検討するとき、多くの場合各社の標準仕様同士を比較することになると思います。A社は断熱材にグラスウールを使ってる。B社はウレタンフォームを使うらしい。さあどっちがいいか。こうした各社がオススメしている材料の比較はいろんな場所で色んな説明があるのでお任せして、今日は根本的に家を建てる時の幅の広さ、選択肢の自由さなどにフォーカスして説明してみました。
「自由設計」という言葉はよく使われますが、お客様によってはその自由では不自由な場合があります。私たちエッグ住まいる工房は自由な選択肢を持つスタンスの工務店です。もし何かこだわりがある方はいつでもお気軽にご相談下さい。