2026/04/06
大工工事が長い理由とは?注文住宅の現場で見える丁寧な家づくり

大工工事の期間はなぜ違うのか
みなさん、こんばんは。自然素材で建てる注文住宅工務店、エッグ住まいる工房 代表兼設計担当の長野です。
先日、現在進行中で内部の木工事がそろそろ終盤に差し掛かる現場の確認に行っていました。
2月初旬に上棟してそろそろ大工さんも終盤。造作工事や仕上工事に入る前に大工さんと最後の納まり確認。
エッグでは通常2か月半から3か月程度の工程をみています。
この「大工工事の期間」、お客様からもよくご質問をいただくポイントです。
「他社より長いんですね」と言われることも少なくありません。
ハウスメーカーとの違い
確かに、ハウスメーカーや建売住宅では、もっと短い期間で大工工事が終わるケースもあります。
それは決して良し悪しではなく、つくり方の違いによるものです。
例えばハウスメーカーの場合は、工場であらかじめ部材を加工し、現場では組み立てることが中心になります。
また建売住宅では、仕様や納まりがある程度決まっているため、効率よく進めることができます。
注文住宅は一棟ごとに違う
一方で、私たちのような注文住宅では、一棟一棟がまったく違う家になります。
間取りも、素材も、細かな納まりも、そのご家族に合わせて設計しています。
さらにエッグでは、基本的に一人の大工さんが一棟を最初から最後まで担当します。
複数の大工で一気に進めるのではなく、同じ職人が責任をもって仕上げていくスタイルです。
これは効率だけを考えると決して早い方法ではありませんが、その分
「丁寧さ」や「一貫性」が生まれます。
見えない部分に時間をかける理由
現場に行くと、ほんの数ミリの納まりを何度も確認している姿や、見えなくなる下地に時間をかけている様子を見ることがあります。
そういった積み重ねが、住み始めてからの心地よさや耐久性につながっていきます。
また、エッグの家は造作工事が多いのも特徴です。
既製品をただ取り付けるのではなく、棚やカウンター、建具まわりなどを一つひとつ現場でつくり込んでいきます。
既製品であれば数時間で終わるところを、丸一日、あるいはそれ以上かけて仕上げることもあります。
ですがその分、空間にぴったりと納まり、使い勝手も美しさも高まります。
養生の丁寧さが仕上がりを左右する
そして、もう一つお伝えしたいのが「養生」についてです。
エッグの現場をご覧いただくと、多くの方がまず驚かれるのが、この養生の丁寧さです。
床はもちろん、建具枠やカウンター、すでに仕上がった部分はすべてしっかりと養生。
作業をする箇所だけを最小限にめくり、終わればまた元通りに丁寧に養生し直します。
一見すると手間のかかる作業ですが、この積み重ねが傷や汚れを防ぎ、きれいな状態で次の工程へとつないでいきます。
そして何より、「大切につくっている」という職人の姿勢そのものだと感じています。
仕上げ工事にも時間が必要
こうした一つひとつの丁寧な仕事が重なることで、どうしても工期には少し余裕が必要になります。
さらに大工工事が終わった後の仕上げ工事についても、エッグでは少しお時間をいただいています。
内装に漆喰を採用しているため、ビニールクロスのように短期間で仕上げることができません。
下地の状態を見ながら丁寧に塗り重ね、乾燥の時間も必要になります。
手仕事ならではの風合いや質感を大切にしているからこそ、工程にはゆとりが必要です。
最後に
住まいづくりは「早く完成すること」も大切ですが、それ以上に
「長く心地よく住めること」が大切だと私たちは考えています。
見えなくなる部分も、日々触れる部分も、どちらも妥協せずにつくる。
そして現場を美しく保ちながら、大切に仕上げていく。
そのための時間として、この2か月半から3か月という大工工事の期間があります。
現場をご覧いただくと、その理由をきっと感じていただけると思います。






