2026/02/26
土地を先に決めてしまうと後悔する理由

家づくりを考え始めたとき、多くの方が最初に動くのが「土地探し」です。
不動産サイトを見て、良さそうな土地を見つけ、「なくなる前に押さえないと」と契約へ進むケースも少なくありません。
しかし実は、土地を先に決めてしまったことで家づくりが難しくなったり、予算オーバーになったりするご相談は非常に多くあります。
今回は、なぜ“土地先行”が後悔につながりやすいのかを整理してみます。
土地によって建てられる家は大きく変わる
同じ広さの土地でも、どんな家でも自由に建てられるわけではありません。
土地にはそれぞれ、
・建ぺい率、容積率
・高さ制限
・北側斜線や道路斜線
・用途地域
・前面道路の幅員
・隣地との高低差
など、建築上の条件があります。
例えば「30坪の土地」と聞くと十分に感じますが、駐車場を確保すると建物形状が制限され、希望していた間取りが入らないこともあります。
吹き抜けや平屋を希望していても、法規制や日当たり条件によって成立しない場合もあります。
つまり、土地は単体で良し悪しを判断できるものではなく、「どんな住まいを計画するか」とセットで考える必要があります。
土地価格だけで判断すると総額が崩れる
土地選びで最も多い後悔が、総予算のバランス崩壊です。
土地を気に入って購入したものの、
・擁壁や残土処分などの造成工事に多大な費用が必要だった
・インフラの引き込み費用が別途発生した
といった追加費用が後から判明するケースは珍しくありません。
結果として建物にかけられる予算が削られ、
「素材や性能を妥協する」
「本来やりたかった間取りを諦める」
という本末転倒な判断になってしまうことがあります。
家づくりは土地と建物を合わせた総額計画がすべてです。
土地価格だけを見て判断することは、完成後の満足度を下げる大きな要因になります。
日常生活のストレスは不動産広告では見えない
土地選びでは駅距離や価格に目が向きがちですが、実際に暮らし始めてから影響するのは別の部分です。
例えば、
・隣家との窓の位置関係
・洗濯動線と日照条件
・車の出入りのしやすさ
・周辺道路の交通量
・将来的な生活動線
これらは不動産情報だけでは判断できません。
建物計画を同時に考えていないと、「住み始めてから気づく不便」が生まれます。
土地単体では問題なく見えても、建物を配置した瞬間に課題が表面化することは非常に多いのです。
本当に大切なのは土地探しに動き出すまでの事前準備
理想的なのは、土地を探す前に
・どの程度の建物規模が必要か
・どこに予算をかけたいか
・将来の暮らしに負担が出ないか
を整理しておくことです。
住まいの計画がある程度見えていれば、「この土地なら実現できる」「この土地は避けた方がいい」という判断が可能になります。
土地は早く決めることが正解ではありません。
自分たちに合う住まいが成立する土地を見極めることが重要です。
私たちが土地探しからお手伝いする理由
エッグ住まいる工房では、土地と建物を切り離して考えることをしていません。
土地をご提案する際には、
・希望する建物ボリュームが入るか
・日照や風通しを確保できるか
・追加工事リスクはないか
・総予算が破綻しないか
を建築目線で確認したうえでご案内しています。
不動産として「買える土地」ではなく、
安心して住み続けられる住まいが実現できる土地かどうかを重視しています。
自然素材の心地よさや住宅性能は、土地条件によって活かされ方が大きく変わります。
だからこそ私たちは、住まいづくりの入り口として土地選びから伴走しています。
土地を先に決めるのではなく、後悔しない住まいづくりの順番を整えること。
それが結果的に、長く満足できる家づくりにつながります。






